『フライの雑誌』第121号(北海道特集)から、TOPICS|編集部まとめ(97ページ)を公開します。第120号が出てから第121号が出るまでの間で、編集部が気になったトピックスをまとめました。
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『フライの雑誌』第121号
TOPICS|編集部まとめ
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①フライフィッシング・ブーム到来
今年は初心者の釣り人口が増えたそうだ。遠出の旅行ができないから釣りというものをしてみよう、という流れ。ジャンルは主に、海の堤防釣り、川の小物釣り、管理釣り場。釣りに限らず、アウトドア活動全般がブームになっている。いずれも「近場で気軽に」がキーワードだ。
10月6日の「ウォール・ストリート・ジャーナル マガジン」がフライフィッシング・ブームの記事を掲載した。以下紹介。 (編集部訳)
新しいフライフィッシング・ブームがやってきた──
フライフィッシングは年率約3%でのびている成長産業です。近年は女性の存在感が増しています。COVID─19以降は地元での釣りが注目されています。ヴィンテージ品へのリスペクト、必要以上のものを持たない・求めないなど、フライフィッシングの伝統的でシンプルな価値観が、新しい若い世代に支持されています。(Darrell Hartman)
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②島崎憲司郎さん〈シマザキフライズ〉の現在
FM桐生「You’ve got Kiryu!」8月3日放送回(パーソナリティ 小林隆子さん)のゲストは、3月放送(本誌前号で紹介)に続き島崎憲司郎さん。一部を以下書き起こして紹介。
「コロナでアルコールで消毒していますでしょう。必ず大量に手荒れの人が出ますよ。私もフライタイイングで使ったアセトンで酷い手荒れになりました。何を触っても痛いんだけど唯一触れた毛ばりの材料がダチョウ。オーストリッチっていうんです。」
「ダチョウの羽をハリにぐるぐると巻いて往復させただけ。それが異常に釣れるんで、釣り人の間で話題になっちゃいましてね。今は皆さん使ってらっしゃるみたい。ダチョウの羽は原始的で恐竜の羽に近いらしいですね。恐竜はダチョウの親玉みたいなものじゃないですかね。」
「普通は両手が使えなくなったらフライタイヤーなんて廃業しますよ。でも私の場合はダチョウの羽のおかげで釣りができた。〈フライの雑誌〉にネタにして書いてますけどね(笑)。」
「若い頃に私はクルマ売っ飛ばして欲しかったギターを買っちゃったんです。そうしたら親族会議になって、釣りかギターか、どちらかにしろって言われた。それで釣りにしたんです。」
最初っから最後まで飛ばしっぱなし。完全に話芸の域。音声をyoutubeで公開中。
本誌編集部に〈シマザキフライズ〉の進み具合を問い合わせる声を多くいただく。水面下でものすごい速度と圧力で島崎さんの仕事は進んでいる。表に出ていないだけ。電話でその端っこを伺うと、とんでもないことになっていると分かる。じつは最新シマザキフライの写真をアシスタントの山田二郎さんが時々アイパッドからメールで送ってきてくれている。誰も見たことがないシマザキフライズの公開を待つべし。
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③日経記事でオイカワ釣り
日本経済新聞夕刊(7月25日付)にオイカワのフライフィッシング紹介記事掲載。記事中の「群馬県のあるエキスパート」とは島崎憲司郎さんのこと。記事を書いた記者さんはご自身が相当なフライフィッシャーで、『水生昆虫アルバム』の愛読者とのこと。記事末に添えられた水遊びの子供たちへのライフジャケット着用の注意喚起もいい。
新刊紹介
④『マンガ万歳―画業50年への軌跡』(矢口高雄 語り)
秋田の雪深い山里で生まれ育った。貧しかった幼少時のエピソードが心にしみる。12年勤めた銀行を30歳で辞め、マンガ家目指し上京。デビュー後も順風満帆とはいかない。苦しむ中で作品が読者の支持を得た転換点は、恋しさと疎ましさが相半ばする〝おらが村〟の記憶を自分の強みとすることだった。「釣りキチ三平」の巨匠、波乱万丈の半生記。 (秋田魁新報社刊)
⑤『南アルプス山岳救助隊K─9 風の渓』
本誌連載中の樋口明雄さん書下ろし新刊。舞台は南アルプス・野呂川の渓。犬と山とフライフィッシングと、美少女アイドルが織りなす感動サスペンス。カバー絵はつがおか一孝さんとの最強タッグ。 (徳間文庫刊)
⑥『鱒旅 フライフィッシング釣行記集』
『フライフィッシングの一年』(小社刊)著者・黒石真宏さんの新刊。黒石さんは「フライの雑誌」創刊時の編集者&ライター。このおしゃれな一冊が、黒石商店出版部の初リリース本。今後のご活動も注目。 (黒石商店刊)

『フライの雑誌』第121号
TOPICS|編集部まとめ
〈フライの雑誌〉第122号を発行しました!
特集は、〈フライの雑誌〉初の入門編「はじめてのフライフィッシング1」。島崎憲司郎さん + 山田二郎さんの「初公開 ホットワックス・マイナーテクニック」です。
※取り扱い店舗様には2021年6月5日以降に並びます。
※少部数です。ご予約注文をおすすめします。
※Amazonなど各書店・ネット書店でも扱われます。ネット書店経由での発送は6月中旬からになります。

フライの雑誌-第121号 特集◎北海道 最高のフライフィッシング|121号の連載記事で人気ナンバーワン。夢を挟むタイイングバイス フライオタクの自由研究2 大木孝威(2020年12月5日発行)

『身近で楽しい! オイカワ/カワムツのフライフィッシング ハンドブック 増補第二版』好評です。初版はまさかの即完売でした。

単行本新刊
文壇に異色の新星!
「そのとんでもない才筆をすこしでも多くの人に知ってほしい。打ちのめされてほしい。」(荻原魚雷)
『黄色いやづ 真柄慎一短編集』
真柄慎一 =著
装画 いましろたかし
解説 荻原魚雷

フライの雑誌-第122号|特集◉はじめてのフライフィッシング1 First Fly Fishing 〈フライの雑誌〉式フライフィッシング入門。楽しい底なし沼のほとりへご案内します|初公開 ホットワックス・マイナーテクニック Hot Wax Minor Technics 島崎憲司郎+山田二郎 表紙:斉藤ユキオ

初公開 ホットワックス・マイナーテクニック Hot Wax Minor Technics 島崎憲司郎+山田二郎
ホットワックスの溶かしの技も見られます。次号フライの雑誌-第122号「ホットワックス・マイナーテクニック」(島崎憲司郎+山田二郎)特集との補完関係が成立。#flyfishing #フライフィッシング
シマザキ・フライウィングV / 島崎憲司郎のフライタイイングの世界 https://t.co/cZfGFmyuPs
— 堀内正徳 (@jiroasakawa) May 19, 2021
「4枚のフェザーがフェザーのままセットされて、真ん中が膨らんでる。膨らんでるから泳ぐんです。フェザーの根元を接着剤でくっつけたのと比べると、ホットワックスの方がずっといいです。泳ぎもいい。気のせいかね。それをやってみますね。」https://t.co/m55KSVhM0N
— 堀内正徳 (@jiroasakawa) June 14, 2021
「DTEのテールの先端側をタールノットにしたやつを引っ掛けて2ピースの構造にすることもできます。何言ってるかわからないと思いますけど」
わかんないっす!
その5 シマザキホットワックスワールド / Shimazaki Hot Wax / 島崎憲司郎のフライタイイングの世界 / TMChttps://t.co/CwpHidRvzf
— 堀内正徳 (@jiroasakawa) June 14, 2021

フライの雑誌-第118号|フライの雑誌 118(2019秋冬号): 特集◎シマザキ・マシュマロ・スタイル とにかく釣れるシンプルフライ|使いやすく、よく釣れることで人気を集めているフライデザイン〈マシュマロ・スタイル〉。実績ある全国のマシュマロフライが大集合。フライパターンと釣り方、タイイングを徹底解説。新作シマザキフライも初公開。永久保存版。|島崎憲司郎|備前 貢|水口憲哉|中馬達雄|牧 浩之|荻原魚雷|樋口明雄

「ムーン・ベアも月を見ている クマを知る、クマから学ぶ 現代クマ学最前線」 ※ムーン・ベアとはツキノワグマのことです。

版元ドットコムさんの〈読売新聞の書評一覧〉に『黄色いやづ 真柄慎一短編集』が載っている。もう本当にありがたいです。

真柄慎一さんのデビュー作 朝日のあたる川 赤貧にっぽん釣りの旅二万三千キロ
(2010)


春はガガンボ号 ガガンボは裏切らない。 頼れる一本の効きどこ、使いどこ

『フライの雑誌』第120号(2020年7月20日発行) 特集◎大物ねらい 人は〈大物〉を釣るのではない。〈大物〉に選ばれるのだ。|特集2 地元新発見! The new discoveries around your home
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『フライの雑誌』の新しい号が出るごとにお手元へ直送します。差し込みの読者ハガキ(料金受け取り人払い)、お電話(042-843-0667)、ファクス(042-843-0668)、インターネットで受け付けます。

ISBN978-4-939003-39-4
本体 1,714円