ジャラジャラさせたい

白状すると、自分は「セブン」じゃなくて「帰ってきた」で、「仮面ライダー」じゃなくて「V3」、「キカイダー」じゃなくて「01」で、「エースをねらえ!」は「新」のほう。

パチもの感は否めない。

でも「あしたのジョー」は再放送で見てるし(「2」もいいよね!)、「ミンキーモモ」は空モモで、「ガンダム」はファーストです。

カブラー斉藤氏が第125号の連載記事〈盛りすぎ! ついに完成 「ベンタイル・フィッシングジャケット」〉で「俺はいろんなものをジャラジャラさせたい」とよく分からない自慢をしていた。

じつはその気持ち、わりと理解できる。昭和なフライマンの傾向として「ジャラジャラさせたい」は共通するのだろうか。

わたしは普段のオイカワ釣りに、小さな釣り用ショルダーバッグを愛用している。

バッグの周囲には、Dカンやら布ループがやたらとついている。それをいいことに、多数の大小カラビナをかまして、ピンオンリールだのスプリングストラップだのを、あちこちから何本もむやみにぶら下げている。

オイカワネットだの、ハリはずしだの、クリッパーだの、いろんなツールを沢山ジャラジャラさせている。使ったことがないツールも色々ぶら下がっている。

ジャラジャラするともちろん、釣っている最中に釣り糸と絡む。でもジャラジャラさせたい気持ちを優先するのは言うまでもない。それが昭和の心意気だ。

時々、意味なくピンオンリールを引っ張って、きゅるるん、と戻るのがとても楽しい。

認めたくないものだな。昭和ゆえのジャラジャラ好きを。

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