上州屋八王子店フライコーナーさん主催、5.3〈シマザキフライ・タイイングミーティング〉八王子に参加してきました。当日の様子をお店のウェブサイトでさっそく紹介してくれています。
「いつも一緒に釣りに行く仲間や友人でも、一緒にタイイングする機会って無いですものね~。」と書かれていますが、ほんとにその通りです。わたしなんぞは生まれてこの方、人前でフライをタイイングしたことって、うちの子どもの前でくらいしか記憶にありません。
今回、皆さんがあまりに楽しそうにシマザキフライを巻いているので、つい自分も「裏切らないクロスオーストリッチ」をヨチヨチと巻いてみたりなんかしました。で、やっぱり途中でオーストリッチが手から離れてクルクルッとやってしまいました。立場上まずいんで普通は冷や汗かくところですが、皆さんと一緒にゲラゲラ笑ってやりました。
その他にも第98号で教わったオポッサムを使ったエルクヘアカディス(釣れます)や、イマージャーを巻きました。このイマージャー、じつは最初はニンフを巻くつもりがバランスが崩れたために、ええい、イマージャーにしてしまえ! と途中で方針転換したものです。仕上がりはそれっぽくなったし、皆さんにも「でもこれ釣れるよね。」と言っていただけたので、本人的にはたいへん満足しています。
もし歴史と伝統のなんとかフライパターンのタイイングだったら、代替マテリアルを平然と結んだり、あまつさえタイイングの途中でフライパターンが変わったりするのは、じゅうぶん眉をひそめていい事態です。でもシマザキフライはお教科書通りにやるのでなしに、自分の好みでいじるのが楽しい。
シマザキフライの数々は、根っからの釣りバカである憲司郎さんの日常から生まれてきたものです。完成されたフライパターンというよりも、フライフィッシングの魅力のエッセンスを毛鉤の上に落し込んでいるようなところがあります。だからこそ好き勝手にいじりたくなる。
ご本人も〈お好みに合わせてチューニングなりアレンジなりをどんどんおやりください〉とおっしゃっています。自由度の無限なシマザキフライのアレンジには、そのタイヤーの一釣り人ととしてのほんものの実力が現れるんじゃないでしょうか。(いじりまくった後に結局オリジナルに帰ってくるのもまた良しです。)
八王子店さんは今回のミーティングを「タイイング・セッション」と表現していますが、まさに仲間で集まってタイイングするシマザキフライの魅力を言い当てていると感じます。君がそう巻くなら僕はこう巻くよ。セッションの中から生まれる新しいフライもあるでしょう。第111号特集タイトルの「隣人のシマザキフライズ とにかく釣れる。楽しく釣れる。」にも通じます。
参加した皆んなが笑顔で「またやろうね。」と言っていました。フライフィッシングって楽しいっすね。
以下、写真で紹介します。
さて、釣り行こうっと。