ムスティック #20
ムスティックという名前自体は英語でいうモスキートと同じ意味だが、このあたりでは鴨(家鴨)のお尻に生えていて、一羽から20〜30本ばかりしか取れない油っぽい和毛(にこげ)で巻かれたフライの総称として使われている。(デボー・フライの写真一番したのもの)
水面上でのぼんやりとした影は、小さめのメイフライやミッジのイマージャーからダンのイミテーションとして、ボディーの大きさ、色と形によってセッジからアントのイミテーションとしても使われている。このフライのバリエーションだけで年じゅう何時でも何処でも通してしまう釣り人も多い。
(宮崎泰二郎/FFJ 第9号/1985)
CDCは現在当たり前にあるフライマテリアルです。が、日本に入ってからの歴史はそれほど長くありません。CDCを使用したフライパターンを日本に初めて紹介した雑誌記事は、「フライフィッシング・ジャーナル」第9号での宮崎泰二郎さんのご寄稿だと思います。(下の写真)
『フライの雑誌』に「カモのお尻の毛」が初めて登場したのが、創刊第2号(1987)です。それから約30年。
いま『フライの雑誌』では、CDCについての編集企画を考えています。
CDCについてこんな記事を読みたい、CDCについて文章を書きたい、こんなに効くCDCパターンを発明したぞ、CDCについて自分だけが知っていること、などなど、読者の皆さまからのお声を大募集いたします。あなたの釣りの記録を100年後の釣り人に残してみませんか。
どうぞご協力をお願い申し上げます。
『フライの雑誌』編集部 堀内正徳
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