iPadを振るとヤマメが飛び出る

『フライの雑誌』最新89号の特集◎「面白い釣り動画のつくり方」では、ツイッターなどソーシャルメディアでフライフィッシングをどう遊ぶかという提案を行った。

釣り場のライズの映像をソーシャルメディアで呼びかけてマッチフライをみんなで推理してみたら、というアイデアを掲載したが、そんなのは誰かがその気になれば今日の夕方にでも実現できる。ただしそれが釣りとして面白いかどうかは別の話だ。

たぶん面白いと思うのは、趣味を同じくする誰かと同じ話題で盛り上がれる共時性の喜びの方だろう。その限りでは釣れても釣れなくても結果はあまり関係ない。そしてフライフィッシャーマンには、できればサカナには常に裏切られたいというマゾ的な思い入れも多くあるような気もする。

最新第89号

iPadを振るとヤマメが飛び出る時代にその内なるのかどうか知らないが、目の前のライズへのマッチフライを膨大なデータからオンデマンドで引っ張りだせる時代にはもうとっくになっているはずだ。その内グーグルチップを埋め込んだ偏光グラスが流行するかもしれない。

以上とは何の脈略もないのだが、日本におけるフィッシングガイド業と蛸の身喰いとの関連についてはそのうち考えてみたい。