iPhoneアプリ「Fly Casting Analyzer」(フライキャスティング・アナライザー)のご紹介

加速度計を用いたフライキャスティング練習器です。

フライロッド替わりにiPhoneを振る事でキャスティングとホールをシュミレーションし、前後・上下・左右の動きをグラフ化します。

フライキャスティングに必要な”力の入れ方”・”ロッドの加速のしかた”・”ロッドの方向性”・”ホールのタイミング”を習得するのに役立ちます。

結果は保存する事ができるので、友人と比べたりして楽しく練習することができます。さあiPhoneをフライロッドに見立ててフライキャスティングの練習をしましょう。

リリースされたばかりのiPhoneアプリ「Fly Casting Analyzer」(フライキャスティング・アナライザー)。iPhoneをフライロッドに見立ててフォルスキャストすると、前後・上下・左右の動きを可視化してくれる。いまひとことで言ったけど、こういうアプリを作るのには超専門的な知識と技術が必要でものすごくたいへんなのだろうということは、素人の私にも分かる。

これまで発表されてきたフライフィッシング関連のヘンタイアプリは、ほぼ欧米からの発信。日本発といえば〈海 -umi- Saltwater Fly Fishing TOKYO STYLE〉くらい。そういう意味でも「Fly Casting Analyzer」の登場はウレシい。このアプリの開発者さんは、『フライの雑誌』第96号◎特集ただ一本の竹竿3 四角と五角の可能性〉のバンブーロッド振り比べ+座談会にも協力してくださったヘンタイ系のフライフィッシャーさん(キャスティングの達人)。やっぱり何かが違います。

正直言って、世の中の大向こうの正義とか大義とかにはなんの関わりもないお遊びアプリですが、やってみてふつうにたいへん面白い。文化てのはそういうものだということです。無料版もあります。わたしは無料版で何回かやってみて、キャスティングデータを保存したくなったので製品版を購入しました。

こういう気合の入ったヘンタイ仕事に接すると、かならず思い出すシーンがある。

DVD『ザ・シマザキ・イノベーション』(つり人社発行)のなかにこんなシーンがある。

島崎憲司郎さんが自分でつくったフライに糸を結び、自宅のバスタブで引っ張って泳がせている。それは独特の生命感にあふれる泳ぎで、さすがシマザキフライと感動する。と同時に観ているこちら側には、かすかに「島崎さんたらまたこんなことやって。」という思いもふとよぎる。

すると島崎さんがモニタの中からこちらの気持ちを見透かしたように言う。

「まあこんなことをやってれば、戦争にもならないわけですよ。」

そしてフライがバスタブの海をすいすいと、気持ちよさそうに泳いでいる。

『葛西善蔵と釣りがしたい』147頁より)

ほんと、みんなでiPhone振ってわいわいやってたら、戦争なんか起きるはずもございません。

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