フライの雑誌の異色の一冊
新井次郎(著)
B6判 256ページ 上製本 表紙4色 本文1色 税込価格1,890円(本体価格1,800円)
ISBN 9784939003028
川や湖でふっと釣りから意識が離れたとき、瀬音や滝音や波音の中から人の声が聴こえることはありませんか。それは雑踏のようであり、呟きのようであり、囁きのようであり…。
「相聞歌(そうもんか)」とは、主に夫婦や恋人同士の歌をさす万葉集の部類名。東歌と高橋虫麻呂の伝説歌を好む著者が、民話伝説をもとに作品化した六編、書物から誘発されたイメージをまとめた七編を収めた一冊。『フライフィッシング・ジャーナル』および『フライの雑誌』に掲載された短編群(岸辺の百物語など)から収録。
目次
1. 水辺伝承
神無月/銀の波/縮の舞/白鳳仏/黄葉譚/伝説
2. 水辺幻聴
愛魚女/山魚女/白女魚/蜉蝣/水蜘蛛/毛鉤/君影草
ご注意
本書はフライフィッシングのハウツー本でも釣行記でもありません。釣り人の殻と魚臭さをぬぐいさってからお読みください。