フライの雑誌-第43号

フライの雑誌第43号
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夏場に気になるムシ(来年のための)その傾向と対策

全国各地のプロショップに聞きました。そちらで夏場に気になるムシ、その傾向と対策を教えてください。

税込価格1,250円


INDEX

001 扉フォト ヘンリーズフォーク 浅野眞一郎
009 スタンダード・フライタイイング図説 14 グリフィスナット 備前 貢
016 優しき水辺 35 斉藤幸夫
021 フレキシブル・フライ カーペットの毛が抜ける様子を見て思いついた 牧野賢司
025 フィールド通信 キャッチ・アンド・リリース区間設定二年目の夏 堀内正徳/阿寒湖の渡船 堀内正徳/毒をもって毒を制す/山形県西川村の小中学校教師がフライフィッシング研修 寒河江芳美/阿寒川源流部にノーキルゾーン
034 夏場に気になる虫 全国プロショップに聞きました
042 隣人のフライボックス 43 石森好宏
047 南米通信 2 カンタリアとモスカルドン 浅野眞一郎
058 アメリカの竹竿職人たち プレビュー6 ホギー・カーマイケル 阪東幸成
067 彼の地アメリカ、イエローストーンそしてヘンリーズフォーク 広瀬靖彦
073 ビアーネ・フリース イン 桐生 島崎憲司郎
081 44~47号 定期購読申込案内 編集部
083 バーブレスフックの効用 時としてロッドは空をとぶ 小沢福夫
085 アブとオニヤンマ ストローはアブを追い払ったか 余語 滋
087 道東小話 仙人/大波/橋のたもと 村上有二
089 ふらいだ・ばーちゃる劇場 14 奥様しがらみ状況対応講座の巻 伊藤哲男
091 ある日の釣行より 夏に出会ったマッチ・ザ・ハッチ 久野誠
092 釣り人のための経済学 1 釣り場までの交通費を考える 堀内正徳
094 スーパーカブで釣り旅に出る人 積載総重量は70キログラム・オーバー 堀内正徳
097 トラウト・フォーラム通信 トラウト・フォーラムは釣り人のネットワークです
098 多摩川水族館 18 続々・銚子川のユラユラ帯 汽水域とは、川底そのものだった! 中本 賢
104 子どものフライフィッシング 8 サトルの記憶 本村雅宏
110 郡上からの手紙 10 初虎の日の巻 谷口宏次
112 オレゴンの日々 2 タンブル・ウイード 谷 昌子
114 タスマニアの鱒事情 キャッチ・アンド・リリースが例外となる島 奥本昌夫
118 奴の巻いたフライ 平谷美樹
126 秋雨 小島弘義
129 1998年春から初夏、わが最高の釣り 数えきれないほど竿を振った1日にでも記憶から消えていく日はいくらもあるけれど 備前 貢
142 読者通信

内容紹介

フライの雑誌第43号-01
フライの雑誌第43号-02
フライの雑誌第43号-03
フライの雑誌第43号-04
フライの雑誌第43号-05

アメリカの竹竿職人たち プレビュー(6)
Hoagy Carmichael ホギー・カーマイケル
阪東幸成

「もしマスターズ・ガイドが出版されなかったなら、バンブー・ロッド界の現在は大きく違っていたと思いますね」

「そうかもしれん。だがあの本を書いたときにはそんな歴史的な意味は考えていなかった。ただ、ギャリソンという偉大なマスターの知識を
そのまま眠らせてしまいたくなかった。知りながら何もやらないのは罪悪じゃないかとすら思っていた」

Bjarne Fries in Kiryu 島崎憲司郎
思い上がりの何様意識やエゴ丸出しの自己陶酔は万国共通の嫌われる要素といわれる。いますねェ…精々十か二十しかない力を百にも二百にも見せようとして極く簡単なことをさも難しそうに言い回して斜に構えてみたり(オエッ)、聞きもしないのに収入の額や高が知れた肩書(笑)などを吹聴したり、話題が自分のことから逸れてしまうと急に不機嫌になったりするのが。これらはいわずとしれた無知と未熟な精神による幼児性だが、世の中にはそんな下司とは正反対の成熟した人々もいるわけで、男でも女でも魅力的な大人というのは大体こちらに決まっている。デンマークの竹竿製作家、ビヤーネ・フリースの場合もまさにそれだ。

スーパーカブで釣り旅に出る人
積載総重量は70キロオーバー
堀内正徳

カタツムリ男、目撃される

一昨年の夏、北海道のとある湖で奇妙な格好の釣り人が目撃された。釣り人はふくらんだままのフロートチューブを背負ってホンダ・スーパーカブにまたがっていた。強風が吹き荒れていたその日、フロートチューブは釣り人の背中で大いに風をはらんでいた。チューブのほかにも巨大な荷物を積んでカタツムリのようになっているスーパーカブは、見るからに苦しそうにノロノロと国道を進み、やがて湖畔のキャンプ場に消えていったという。

多摩川水族館(18)出張編
続々・銚子川のユラユラ帯 汽水域とは、川底そのものだった!
中本 賢

銚子川(三重県海山町)の何が面白いの? と尋ねられたら、それは「見える」ということにある。何が見えるのかと言うと、海と川の境目になる汽水域が見えている。

しかし、見えるからといって誰もがガハガハ喜んで見に来るかというと、そうでもない。これが未知たる場所の未知たる由縁だ。

そもそも普通は見られない。どんな川にも必ず存在するはずだが、なかなか見ることはできない。たいていは海を手前にして、すでに川の水はたくさんの仕事を終えてクタクタに疲れて濁ってしまっているからだ。

銚子川には、生活排水が入るような集落が流域に一つもない。そもそも二〇キロにも満たない短い流路のほとんどが山岳地形の中を流れており、川の水は上流部からほとんど汚れることなく河口に至る。したがって、海水パンツと水中メガネにて、いとも簡単に知られざる世界を覗くことができるのだ。

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