わたしのオイカワ釣り場を工事するという。【まとめ】|2016/06/14追記

多摩川支流浅川で、わたしがいつもオイカワ釣りをしている場所を、今冬工事するという。昨日「地域住民へのお知らせ」が回覧されてきた。編集部から歩いて1分のいちばん身近な釣り場だ。

わたしは釣り人で、地域住民の当事者である。

今しがた管轄の京浜河川事務所へ電話した。今回の工事がどのような目的で、どんなことをする予定なのかを、くわしく教えてくださいとお願いした。そして工事計画に住民の意見を取り入れてほしいとお願いした。

わたしが釣り雑誌を作っている立場にあり、経過を記事にする予定だともきちんと伝えた。

ご担当者から、以降は逐次情報をいただける旨をお約束いただいた。

人間が生活する上で必要な工事は必要だ。地域住民、釣り人など、河川を利用する市民の意見を、より積極的に工事へ取り入れてほしい。わたしは生きものが多く棲める川のそばで暮らしたい。人と川との折り合いをうまくつけよう。今までのようなことではなく。

地域住民の釣り人が、どこまで河川工事に関われるのか。

『フライの雑誌』誌面、および本欄でレポートしていきます。

追記:2015/11/11 11:00
今日の午後、京浜河川事務所の担当者さんと会えることになった。やらないで後悔するより、結果がどうなろうと自分で関わった方がいい。なにもしないで後で文句だけ言っても仕方ない。

追記:2015/11/11 17:00
現場の橋の上で、京浜河川事務所の担当者さん、現場監督さん、工事担当者さんと1時間話してきた。べつに文句を言うのが目的ではない。工事をしないでくれ、でもない。どうせ工事するなら〈皆に喜ばれる工事〉をしてくださいというお願いをした。4人で現場を見ながら、具体的な案もぽろりと出た。さてどうなるだろうか。

追記:2015/11/12
2年前、浅川当該地区の工事の前には連絡をくれると約束した国交省京浜河川事務所の担当者が、あっさり異動していた。今回、京浜河川事務所は当然のように約束を守らなかったという、よくある話だ。

追記:2015/11/12
地元住民の先輩釣り師と話した。前回の工事から8年たってせっかく自然が戻ってきているのに、また勝手な工事をされたらたまらない。必要があるなら署名活動するよ、と言ってくれた。力強い。

追記:2015/11/12
ここ数年季節になると、ほぼ毎日フライフィッシングで楽しくオイカワ釣りをしていて、最新号の表紙にまでした釣り場を、ピンポイントで河川工事の対象に狙われるとは。個人的に徹底的に関わる所存。なぜならこの釣り場はわたしの生きがいだから。

追記:2015/11/12
浅川を利用している地元の仲間に集まってもらって話し合った。京浜河川事務所への「浅川長沼橋付近の工事への要望書」を作成。現場に来てくれた担当者さんの電子メールアドレスへpdfファイルで送信。

追記:2015/11/13
京浜河川事務所の本所と多摩出張所へ「浅川かっぱの会」から「浅川長沼橋付近の工事への要望書」を郵送。

追記:2015/11/17
京浜河川事務所への「浅川長沼橋付近の工事への要望書」を、浅川を利用している地元の仲間(「浅川かっぱの会」)と一緒に作った。要望書と資料を、鶴見本所と多摩出張所へ郵送して5日間。まだ返信なし。次の行動を準備する。

追記:2015/11/17
京浜河川事務所の人と川について話したら、深堀れは護岸を痛めるからダメ、落差は水流が乱れるからダメ、川を直線にするのはまちの安全のため、と真顔で言われた。「工事した後だって、大きなコイがたくさん泳いでいましたよ。」とも。彼我の溝は深い。

追記:2015/11/19
「浅川かっぱの会」が提出した、「要望書」への返事がない。先方へ届いたかどうかも分からないので、京浜河川事務所多摩出張所へ電話。要望書は届いています、各方面と調整中です、との回答。経過でかまわないから連絡をくださいと依頼。

追記:2015/11/19
朝、浅川長沼橋に接続する湯殿川の栄橋下流の河原に、重機(バックホー)が入って盛んに工事しているのを発見。京浜河川事務所へ電話すると、工事の連絡は受けているが、くわしくは管轄の東京都へ聞いてくださいとのこと。湯殿川は東京都の管轄、浅川は京浜河川管理事務所の管轄だそうだ。

さっそく東京都西多摩西部建設事務所(南西建)へ電話。長沼橋付近の工事へ意見を述べている者です、と自己紹介する。何のための工事なのかを訊ねた。合流する接続水面にも関わらず、東京都と京浜河川事務所双方の意思疎通は薄い様子。長沼橋付近を工事するなら当然、湯殿川にも関連する。南西建の担当者さんへ、今後は京浜河川事務所と連携してもらえるように依頼する。「浅川かっぱの会」の連絡先を伝える。

わたしだったら、うるさそうな住民がいる川を工事するなら、役所同士で事前に情報交換くらいして、対応策を考えておくのになと思う。

追記:2015/11/28
長沼橋周辺の河川工事に関して、国交省京浜河川事務所多摩出張所は、工事着手の前に私たち近隣住民に実施計画を説明するという約束をしました。ところが全く何の周知もないままに、今朝、浅川へ立ち入り禁止のロープが張られた。地域住民のひとりとして、断固抗議します。

抗議文を提出。

追記:2015/12/01
京浜河川事務所多摩出張所の担当者さんから、ご架電いただく。開口一番、「我々の説明不足だった。」とのこと。担当者さんの弁をリンク先にまとめる三つの質問を、京浜河川事務所鶴見本所、および多摩出張所の二カ所へ提出。

追記:2015/12/01 14:54
京浜河川事務所鶴見本所の工務課担当者さんから、ご架電いただく。多摩出張所と鶴見とで長沼橋工事に関する情報を共有している。今後は多摩出張所に窓口を一本化したいとのこと。それならばと了解する。

ところで工務課の役割を聞くと、「工事全体のマネジメントをしています。」とのこと。ならば進入路工事についての期日を確認すると、「工事のスケジュールは把握していません。」とのこと。情報を共有していると自分でさっき口にしたばかりで、そういうことを平気で言う。ばかにしているとしか思えない。

「三つの質問」への回答期日を聞くと、一両日中には、とのこと。いったいどんな意味がある電話だったのか。どうにも信用ならないなあ。

追記:2015/12/8

12/9(水)の午後2時に、現場である浅川長沼橋の上で、工事図面を見ながら京浜河川事務所さんの説明を受けることになった。なぜ12/9というと、「その週の終わりから掘り始めたいから。」とのこと。

追記:2016/01/14

国交省京浜河川事務所へのお願いむなしく、第107号にも書いた、わたしの愛しているオイカワ釣り場が、今朝(2016年1月14日)から潰され始めた。自分が生きがいにしている釣り場が、潰れていくのを見るのは、たいへんつらい。まるで強姦されている気分だ。しかしこれから工事が終わるまで、自分はこの光景を観察しつづけようと思う。写真と動画。

追記:2016/01/15

わたしのオイカワ釣り場が京浜河川事務所さんに潰されました。写真。

追記:2016/02/24

わたしのオイカワ釣り場が京浜河川事務所さんに潰されています。そこはオイカワの産卵場だった場所です。

追記:2016/02/27

京浜河川事務所多摩出張所さんへの質問と回答。住民にできることは観察すること、関わりつづけることだ。多少見当外れでも小声でもウンザリしながらでも自信がなくてもいいから、直接行政へ自分の意見を言うことだ。

追記:2016/03/03

ダンプカーが何台も我が物顔に川原を走り回っている。まじ労働意欲なくす。八王子市を流れる湯殿川は、魚道改修、遡上期の堰開放、汲み上げなどの努力で、2015年には何十年ぶりかで東京湾多摩川から天然アユが大挙遡上した。地元民は大いに喜び、地域の話題になってもいた。でもアユを呼び戻そうと宣伝して税金ぶっこんでる同じ東京都が、同じ水系の上流域でしれっとこういうことやってる馬鹿らしさ。

追記:2016/05/18

多摩川支流浅川長沼橋付近で行なわれている砂利採取工事について、国交省京浜河川事務所さん(の下請け工事会社さん)と話し合いをもつことになった。5/19(木曜日)の午後である。ご興味のある方は、編集部(電話042-843-0667/メール info@furainozasshi.com)までご連絡ください。待ち合わせの場所と時間をお伝えします。

追記:2016/06/14

わたしのオイカワ釣り場と京浜河川事務所さんとの微妙な関係を写真で紹介。くわしくは『フライの雑誌』次号第109号で解説します。|浅川長沼橋付近で川と人と魚の関係を観察してみた結果(2015年11月11日〜2016年6月14日)

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ウナギが絶滅しそうだから稚魚を獲るなと(本誌第102号129ページ掲載)

●編集部の地元、多摩川支流浅川の河川工事のあまりの酷さについて、京浜河川事務所の鶴見本所へ写真付きで抗議の手紙を送った。すると工事担当者が編集部へ電話をくださった。

●ここ1、2年に浅川上中流域と多摩川多摩大橋近辺で行われている河川工事について30分ほど会話をした。つとめて冷静に、論理的に、そして情緒的に、流域住民の川への思いを伝えた。多摩川多摩大橋あたりの河川敷も、今回の工事でひどいことになった。そのことを言うと、「あの辺りは40年間触ってなかった」。「今回の工事で昔の資料にある礫河原の復活を目指した」と言う。

●礫河原だか何だか知らないが、多摩川河川敷の雑木林はタヌキやキジが子育てをして、流域の住民に長年親しまれていた身近な自然だった。そこを我が物顔にブルドーザーが走り回った後に現れたのは、無味乾燥な埃まみれのグラウンドだ。植物も昆虫も魚も動物も、三世代に渡って重ねてきた40年間のヒトの歴史もあっさり踏みつぶされた。わたしが『葛西善蔵と釣りがしたい』に書いた隠れ里の池も潰された。腕を足をもがれた気分だ。

●基本的に人間は馬鹿なことしかしない。ひとりが抗議したところで重機はすぐに止まらない。でもしつこく騒げば草花一本くらいは避けて通ってくれるかもしれない。何もしないよりましかも知れないなら、何かしたほうがいい。京浜河川事務所さんだって、多くの市民からバカと言われたり、蔑まれたり、税金返せと罵られたくて仕事しているわけではないだろう。不満や意見は電話一本で伝えられます。あなたも。

●浅川にも数十年前まではウナギが遡上していた。そのウナギが絶滅しそうだから稚魚を獲るなと騒いでいる。海と川を行ったり来たりしたいウナギが、ダムと堰と護岸だらけの河川環境で、再生産を続けてこられたのがキセキだ。川をこんなにしておいてウナギに帰ってきてほしいなんて言えない。河川行政が変わらなければ、稚魚獲らなくたって川からいずれ消えるのはウナギだけじゃない。人間だって。

(文責堀内)

京浜河川事務所のしごとを紹介します。(2014年5月15日)

京浜河川事務所のしごとを紹介します。その後。(2014年5月15日)

生きものが棲める川ではありません。
今回の工事箇所から数百メートル下流の京浜河川事務所による護岸工事。生きものが棲める川ではない。
わたしが通っているオイカワ釣り場。11/5の「それはそれはものすごいライズの雨でした。」はまさにこの場所。
わたしが通っているオイカワ釣り場。11/5の「それはそれはものすごいライズの雨でした。」はまさにこの場所。
11/5に釣れたオイカワ。
11/5に釣れたオイカワ。
『フライの雑誌』第102号掲載
『フライの雑誌』第102号掲載
『フライの雑誌』第106号|〈2015年9月12日発行〉| 大特集:身近で深いオイカワ/カワムツのフライフィッシング─フライロッドを持って、その辺の川へ。|オイカワとカワムツは日本のほとんどどこにでもいる魚だ。最近になって、オイカワとカワムツがとても美しく、その釣りは楽しく奥深いことを、熱く語るフライフィッシャーが増えている。今号ではオイカワとカワムツのフライフィッシングを、大まじめに真っ正面から取り上げる。この特集を読んだあなたは、フライロッドを持ってその辺の川へ、今すぐ釣りに行きたくなるでしょう。 新連載 本流の[パワー・ドライ] Power Dry Flyfishing ビッグドライ、ビッグフィッシュ|ニジマスものがたり
『フライの雑誌』第106号|〈2015年9月12日発行〉|
大特集:身近で深いオイカワ/カワムツのフライフィッシング|オイカワとカワムツのフライフィッシングを、大まじめに真っ正面から取り上げました。この特集を読んだあなたは、フライロッドを持ってその辺の川へ、今すぐ釣りに行きたくなるでしょう。
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フライの雑誌 102 季刊夏号 特集:シマザキ・ワールド14/ただ一本の竹竿5
フライの雑誌 102 季刊夏号 特集:シマザキ・ワールド14/ただ一本の竹竿5