すぐそこの海へ! 日本初の海フライ・タイイング専門書
牧浩之(著)
B5版 112頁 税込価格3,150円(本体価格3,000円)
書籍版は品切れです。増刷の予定はありません。
★完全電子化しました。電子書籍でお楽しみください。
日本の海ですぐに使える実績あるフライパターンを70本以上収録。海フライ特有のタイイング技法と手順を、写真と文章で誰にでも分かりやすく、ていねいに解説しました。
マッチ・ザ・ベイトの新発想に基づき各種の餌生物をフライマンの視点から生物学的に解説。コラムも充実で読み物としても存分に楽しめます。写真総数なんと500点以上。元祖・海フライ本です。
the Author
タイイング・解説・フライ写真撮影
牧 浩之(Hiroyuki Maki)
1977年生まれ、神奈川県在住、フライタイヤー
著書:『山と河が僕の仕事場』、『山と河が僕の仕事場2』
本文紹介
タイイング解説は3種類。特に重要なA区分パターンの解説は2~3ページを確保し、B区分は1ページ、C区分を1/4ページとしました。すべてのパターンに、そのフライの特性、ドレッシング、対象魚をくわしく記載しています。
あまり知られていない海フライ特有のマテリアル解説には特に重点をおきました。各マテリアルの具体的な特性、向き不向きなどへの釣り人の視点からのストレートなインプレッションは、あなたの失敗しないマテリアル選びへ大いに役立つことでしょう。
単なるタイイング本ではありません。充実したコラム群は、フライの雑誌社の単行本ならではの読みごたえです。実際の釣りのヒントになるアイデアも随所に織り込まれています。海フライには興味がない、やるつもりもない、というフライマンにも納得の面白さです。
フライフィッシングで演出する海の餌生物を分類し、釣り人の視点からの生物学的な解説と「重要度」について、大きなスペースをさきました。海フライの餌生物にここまで突っ込んだ試みは世界でも初めてでしょう。サイエンティフィックな切り口がフライマン心をくすぐります。
巻末付録には、これから海フライ(ソルトフライ)に挑戦しようとする方のための「ビギナーズ・ガイド」を掲載しました。ヒットした前作「海フライの本」(品切)の第1部を大幅に再編集し、魚種別にHow To Fishを解説した親切設計です。さらに前代未聞の「海フライ・タイイング型紙」も掲載。
抜粋
海のフライフィッシング(ソルトフライ)は、大きく2通りに分類される。ひとつは、餌生物を意識したマッチ・ザ・ベイトの釣り。もうひとつは、フライの動きや光、シルエットなどで刺激して食わせるリアクションバイトの釣りだ。どちらの場合もリトリーブして食わせることが多いが、状況次第で、ドライフライのように水面に魚を誘い出したり、渋いライズを攻略する釣りもある。奥深さの点で、海フライも渓流や湖の釣りと何ら変わらない。
本書で紹介しているフライは、実際に僕が京浜ベイエリアの釣りで使っている中から、比較的見た目が良く、実績のあるパターンをセレクトした。しかしフライフィッシングはただ釣れればいいというものではない。本当の面白さはそこから先、フライマンそれぞれのオリジナリティと試行錯誤の中にある。
海は広大だ。未知の釣り、海フライのさらなる可能性を開拓するための入口まで、本書がご案内する。一緒に楽しんでいきましょう。(本文Introductionより抜粋)
原寸フルカラーデータ資料
タイイング型紙・資料
「海フライの本2」巻末付録には、「タイイング型紙・資料」を掲載しています。 以下の「型紙」及び「ポッパー参考デザイン」について、原寸フルカラーデータをweb上に掲載しています。
アカウント「umifly2」と入力してください。パスワードは『海フライの本2』102頁に掲載しています。
≫原寸フルカラーデータはこちら(要パスワード)
型紙
クリースフライ(74頁)、クリーススライダー(76頁)をはじめ、フォーリングクラブ(84頁)やフォーリングマッスル(98頁)など、ボディ材にフォームシートやフェルトを使ったパターンはあらかじめ型を作っておくと、バラつきのない均一なボディが製作できる。ここで紹介した型紙はそのままボディの整形型としても使えるが、これを基にフェルトなどを整形すればより使いやすい型が作れる(75頁参照)。パソコンに取り込んで編集したり、拡大・縮小コピーすることで様々なサイズに対応します。

ポッパー参考デザイン
ポッパーの塗装は非常に手間のかかる作業だが、プリントバックシステム(72頁)を使えば簡単に任意のリアルな模様や色合いを表現できる。型紙同様、拡大・縮小することで様々なサイズに対応可。
