女子最強はRENA! 激戦5R、神村エリカを下す=RISE
キックボクシング「RISE 85 ~RISE HEAVY WEIGHT TOURNAMENT2011~」が23日、東京・東京ドームシティホールで開催された。セミファイナルでは神村エリカとRENAによる初代RISE QUEEN決定戦にして女子立ち技最強決定戦が行われた。戦前の予想は13連勝と怒とうの勢い、そしてキレを増す左フックを持つ神村が圧倒的有利と思われた。
(スポナビから)
4月にRENA選手が神村選手からエキシビションでダウンをとられたシーンは衝撃的だった。エキシでダウンなんて聞いたことがない。リングに両膝をついたRENA選手はかすかに苦笑いしていたように見えた。
そのRENA選手の試合後のコメントでは、悔しくて悔しくて悔しくての本心がひくひく引きつった頬ににじみ出ていた。対して神村選手の試合後コメントは〈やってやったぜオラ!〉そのもの。若いっていいな。
このダウン以来、今年のRENA選手の試合にはいいところがなかった。一方神村選手は規格外の強さと勢いで連戦連勝。あまつさえRENA選手のホームのGirls S-cup 2011に乗り込み、軽く自分が優勝した。神村はものが違うと誰もが思った。
お笑い番組の企画で男の芸人相手に三人掛けさせられるRENA選手はしょせん〈格闘技もできるかわいこちゃん〉。さいきんの神村選手にはRENA選手はライバルとは見えていなかったろう。事前の取材映像でも鼻息は荒かった。ハハン、って感じで。なにしろ13連勝中の18歳である。
興行的には今回の試合は「女子立ち技最強決定戦」と煽られていた大一番だった。でもそういうわけで、ここまでの二人の経緯を知るものは、まちがいなく神村選手が勝利するだろうと思っていた。だって実力も勢いも違いすぎる。もちろん自分もそう思っていた。「RENAちゃんは間違いなく負けるだろうけどせめていい試合をしてね、ケガしないでね」と。
ところがどっこい。
試合が終わって「私が女子最強です!」とリング上で叫んだのは、汗と涙にまみれたRENA選手だった。かわいこちゃんの意地と努力が才能あふれる剛腕を今回は凌駕した。
もちろん、判定とはいえ敗れた神村選手がこのままおさまるはずがない。20歳と18歳の闘いは、いまようやく始まったところだ。
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43歳のおれもがんばろう。(それがオチか。仕事しよう。釣りの雑誌の締切間近なんで。)