「なんのためにあなたはいるの」再び

食品の放射性物質への対応を巡り、農林水産省はスーパーや食品メーカー、外食産業など、270の業界団体に対し、国の設けた基準値を守るよう求める通知を出した。食品業界などでは、国よりも厳しい独自基準を設けている場合もあり、同省は「国の基準は十分に安全。異なる基準では混乱を招く」としている。…農水省の通知に対して、食品業界などからは批判などが相次ぐ。(毎日新聞 4/21)

放射能汚染に関して〈おまいら民間は国の設けた基準値を守れ〉と国がおふれを出してきた。それに対して毎日は批判の声があることを報道yahoo)。読売は「独自基準は国の新規制値を形骸化させる」と国の言い分を引用

日本は原発事故を契機に内戦状態に突入したという一部の意見が過激じゃないような気もしてくるほどの、このところのお国の暴虐。よほど国民を敵に回したいらしい。日本では放射能よりレバ刺しのほうが危険なのだ。原発はおおむね安全だ。

一方、4月に着任した水産庁の新しい釣人専門官から送られてきた最初の発信は「ふぐには十分注意しましょう。」だった。ことここに及んで相変わらずそんなことしか言えない釣人専門官なら、それほど釣り人の役に立つとも思えない。

組織で動けなくとも属人的に働けることはたくさんあるはずだ(釣人専門官はもともと属人的なポストだ)。それができないのなら「なんのためにあなたはいるの」と言われてもやっぱり仕方ない。

※農水省のこの通知、新基準値が100ベクレル/kgなんだから、検出限界値も100ベクレル/kgで充分だとも読める。これから国の放射能検査はそれでいくよという論理付けだろう。99ベクレル/kgなら放射能不検出だ。冗談みたいだがあながち冗談でもなさそう。日本の官僚はほんとうに優秀だ。