[クロスオーストリッチ]のタイイング|Cross ostrich,originated by Kenshiro Shimazaki

管理釣り場シーズンに入ったせいか、クロスオーストリッチについて、なにかと聞かれる機会が増えています。

クロスオーストリッチが島崎憲司郎さん考案の、よく釣れる究極のシンプルフライであることは知られています。2010年の『フライの雑誌』第89号の特集「クロスオーストリッチ 新しいスタンダード・フライの可能性」で初めて公表されました。

以降、じっさいに海外、国内各地でそのびっくりするような効果は大いに話題となっています。わたしも何度助けられたことか。どれだけいい思いをしてきたことか。

初出から4年、クロスオーストリッチはここにきて、もう一段階の広がりを見せているようです。

クロスオーストリッチのタイイングは『フライの雑誌』第90号で、島崎憲司郎さんご本人がきっちり説明してくださっています。あらためてご紹介します。

◆クロスオーストリッチとは、タイイングや釣りのやり過ぎで手荒れをこじらせた島崎憲司郎さんが、なるべく指先に負担が掛からない自分用のフライとして作った一連のシンプルフライの一つである。

◆前号でクロスオーストリッチを紹介したところ、各方面から予想以上の反響があり、誌面に登場したオリーブ色のオーストリッチハールとTMC108SP─BL#16がフライショップの店頭から消えたとの声もあるほどだ。その後も編集部はしつこくこのウルトラ・シンプルフライを追いかけ、各地の釣り人によるフィールドテストの結果の一部も今号特集にまとめてある。

◆今回の桐生での取材では、島崎さんのタイイング方法と、コパーワイヤーをボビンで快適に扱うためのチューニングなども詳しく教わってきた。雑談しながらササッと巻いてもらった簡単な応用例も掲載、どれも明日の釣りにすぐ使える中味の濃いお役立ち情報だ。(編集部)

『フライの雑誌』第90号
特集◎クロスオーストリッチを巡って
around the Cross ostrich
タイイングと解説 島崎憲司郎

内容: 大反響! よく釣れると評判のシンプルフライ「クロスオーストリッチ」とその周辺/ [シマザキ式ワイヤーボビン]/ [クロスオーストリッチ]/ [キラーバグ]/ [羽舟工房にて ]/[クロスオーストリッチ、各地からの報告]/Cross Ostrich Review ・釣れグセ・のつくフライ 北岡勝博/それがどんな食べ物かを魚に決めさせる毛鉤 齋藤信広/自宅近くの川でカワムツが入れ食いに 小島満也/フェザントテール、ハーズイヤー、クロスオーストリッチ 平野貴士

島崎憲司郎さんによるクロスオーストリッチのタイイング解説。第90号掲載。他には出ていない。
島崎憲司郎さんによるクロスオーストリッチのタイイング解説が読めるのは第90号。
第89号で公表されて以降、さっそく各地から伝えられてきたクロスオーストリッチでの釣果。かんたんで釣れるので使わない手はない、って感じ。
第89号で公表されて以降、さっそく各地から伝えられてきたクロスオーストリッチでの釣果を、第90号で紹介した。ごくかんたんでよく釣れるので使わない手はない。
『フライの雑誌』第90号。いまだにバックナンバーで売れつづけている号。
『フライの雑誌』第90号。いまだにバックナンバーで売れつづけている号。
第90号にも載っている、都内Hさんがクロスオーストリッチで釣った大ニジマス。じつはこのとき、わたしもすぐ近くでいっしょに釣っていた。モンカゲがばんばん出ている状況だったため、とうぜんのように自分はモンカゲドライを使っていた。この魚を釣ったのがクロスオーストリッチだと知って、「まじすか。やられたー」って感じだった。
第90号にも載っている、都内Hさんがクロスオーストリッチで釣った大ニジマス。じつはこのとき、わたしもすぐ近くでいっしょに釣っていた。モンカゲがばんばん出ている状況だったため、とうぜんのように自分はモンカゲドライを使っていた。この魚を釣ったのがクロスオーストリッチだと知って、「まじすか。やられたー」って感じだった。初夏の北海道にて。
89号
89号
90号
90号