稀勢の里はまだ大丈夫。たぶん大丈夫。がんばれ。いや、がんばんなくていい。しょせん稀勢の里。
稀勢の里が優勝すればわたしの人生ももうひと花咲くはず。今度こそ。
ところが中日を過ぎた頃に、やっぱりいつもの稀勢の里。ああー。
何度目だ。
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単行本『山と河が僕の仕事場』が好評増刷となり、続篇の『2』を書き下ろし中の、宮崎県高原町の職業猟師+毛鉤釣り職人の牧浩之さんと、電話で長話。
書き下ろしの最後のほうに来て、ちょっとカベにぶつかっている感じを受けた。
そこでこちらでひそかに進めていた、牧さんには今まで見せていなかった本全体の大ラフを、急きょpdfにしてメールで送った。100ページ以上のpdfを、宮崎と日野で1ページずつ二人で確認する。便利な世の中。
熱闘2時間後、「見えてきました! これでいけます!」と、元気よく言ってくれた。牧さんのこういう分かりやすいところが好きだ。わたしもいい本を作るために、損得抜きでとことんつきあいます。いいえ、つきあわせてください。
『フライの雑誌』の第63号に初めて書いてもらってから13年、『海フライの本』も、『海フライの本2』も、そうやって作った。
今夜が『山と河が僕の仕事場2』のブレイクスルーになった気がする。
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稀勢の里と牧さんの本の話題をくっつけたのには、他意はない。
ただ、最初に『山と河が僕の仕事場2』に設定した締切の去年の9月くらいから、牧さんから「見えてきました!」、「もう大丈夫です!」と、何回も何回も何回も何回も聞かされている。
稀勢の里関も、牧さんも、頼むよまじで。
神様ヘルプ!
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(1.17 追記)
初場所10日目、稀勢の里が単独トップ。ああ、もうどうなるんだろう。不安で不安で不安で不安で。不安で不安で不安で不安で。不安で不安で不安で不安で。
自分の人生の先行きに、稀勢の里の星取りを重ねあわせるのはもうやめたい。