8.19、やまなしで過ごす「山の日」シンポジウムで樋口明雄さんが講演した。地元甲府の柳正堂書店さんは、日ごろから樋口さんの著書を大プッシュしてくれている。会場内で出店するスペースに、樋口さん唯一のエッセイ集であるフライの雑誌社刊『目の前にシカの鼻息』も並べてくださるという。もちろん行くに決まっているので前々から楽しみにしていた。
ことわざで、犬も歩けば棒にあたる、とか、鱒は欠伸でカゲロウ呑む、とか、オイカワ泳げば恋が始まる、とか言う。まさにそんな感じで、マイナーな版元の編集者でも、たまに表通りのきらびやかな場所へ行くと、楽しいことがある。行って本当によかった。
写真で紹介。
『目の前にシカの鼻息 アウトドアエッセイ』
四六判208頁 税込1,800円
フライの雑誌社刊
ISBN978-4-939003-44-8
『約束の地』(2008)で日本冒険小説協会大賞・第12回大藪春彦賞ダブル受賞
樋口明雄 =著 Akio Higuchi
収録作品:
犬と歩む
ようこそ山小屋へ
あのころ奥多摩で
都会のナイフ
薪を割る
サルを待ちながら(NHK「ラジオ深夜便」で朗読)
クマと生きる
〝イセキ〟を渡れ!
インタビュー〈だんだん、自分には山暮らしが合っていると気づいていったんです。〉
犬が好き、猫が好き/犬の叱り方は子どもと同じ/「私の家族を守らなくちゃ」/犬は忘れやすい/私は風呂に入るべきじゃない/肝硬変と阿佐ケ谷と/来たりもんの心得