社運を賭けすぎる出版社ですみません

2000年代に新宿2丁目劇場で一世を風靡したIWA-JAPANプロレスリングは、毎回の興行に「社運を賭けすぎる」プロレス団体と呼ばれていました。

フライの雑誌社は創立から現在まで、社運を賭けなかった本は一冊も出版しておりません。というか、社運を賭けずに出版できた本がありません。

まいどまいど社運賭けすぎな出版物リストの中でも、1997年初版の『水生昆虫アルバム』は特別です。著者の島崎憲司郎さんが第111号の対談〈画家の視線とシマザキワールド〉で紹介してくださっている通りで、出版当時のいきさつを知る読者さんには(うんうん)と納得していただけることでしょう。

『水生昆虫アルバム』のハードカバー版は3版して完売し、描き下ろし特別付録付き「新装版 水生昆虫アルバム」(税込み6,600円)をリリースしました。

初版から21年たった今も、その魅力は全く色あせないどころか、初心者からベテランまで、読みなおすたびにフライフィッシングと魚と水生昆虫の関係について、新しい発見をもたらしてくれるという声をいただいています。版元冥利に尽きるとはこのことです。

取扱店さまへは店頭用見本を配布中です。どうぞご利用ください。まだ『水生昆虫アルバム』を手にとられていない読者の皆さんは、ぜひ『水生昆虫アルバム』の現物を、釣具店さんの店頭で開いてみてください。きっとずっと手元に置いておきたくなると思いますよ。

さて、2018年のフライの雑誌社は、2冊の単行本および、2〜3冊の「フライの雑誌」の発行を予定しております。

今年も気合いを入れて、毎回社運を賭けさせていただきます。

どうぞお楽しみください。

※あいかわらず盛り上がっている上州屋八王子店さまから、「新装版 水生昆虫アルバム」の大量追加注文をいただきました。本日納品します!

新装版 水生昆虫アルバム A FLY FISHER’S VIEW 現代の古典にして大ベストセラー! 島崎憲司郎(著)
フライの雑誌-第111号 よく釣れる
隣人のシマザキフライズ
とにかく釣れる。楽しく釣れる。Shimazaki Flies 中村善一×島崎憲司郎 異分野対談 画家の視線とシマザキワールド
第113号 エッセイ特集◎次の一手