近刊『海フライの本3』編集日記 11

ふだんあまり働かないのに、今週は十日くらい働いた。できれば八日くらいに留めておきたかった。アジ釣り行きたかった。

「一週間に十日来い」が1962年で、「Eight Days A Week」が1964年。だからといって五月みどりのほうがビートルズより上とはかぎらない。個人的にはどっこいどっこいじゃないかと。

藤井新六段と同じ15歳のときは河口湖のランカーバスが釣れなくて夜も眠れなかったし、ゆずるくんと同じ23歳のときは北海道の50オーバーのニジマスが釣れなくて夜も眠れなかった。いま来週入稿の釣りの本が終わらなくて夜も眠れない。ぢっと手をみる。我が生涯に一片の悔い無し。いや、まだ今年のオイカワは釣ってない。

ひょっとして自分はこの本を作るために生まれてきたんじゃないか。それは気の迷いだ。ここは社運をかけて100万部くらい印刷しよう。それはやめとけ。100万部じゃなくて1000万部刷ろう。それならいいんじゃないか。とか、すでにまっとうな判断がぜんぜんできなくなっている「海フライの本3」入稿直前です。

今にも切れそうなティペットを最近見たことない数の予約がかばってくれてます。この本最高です
一週間に十日働いてるわりには美味しいものは食べてる。三陸海岸宮古の活きてる毛ガニ! わしゃわしゃ動いてるのを「いただきます」と一礼してから気をつけてハサミでやられないように紐でふんじばり、お鍋へ投入。ちょっとすごいうまいすごいうまい
海フライの本3 海のフライフィッシング教書
『海フライの本 はじめての海のフライフィッシング』 国内初の「海フライ」単行本(品切れ)
『海フライの本2 はじめての海フライタイイング&パターンBOOK』(品切れ) 完全電子版
フライの雑誌 113(2017-18冬春号): ワイド特集◎釣り人エッセイ〈次の一手〉|川野信之/黒石真宏/碓井昭司/本村雅宏/渋谷直人/平野貴士/坂田潤一/遠藤早都治/加藤るみ/田中祐介/山本智/中原一歩/山﨑晃司
○天国の羽舟さんに|島崎憲司郎
○〈SHIMAZAKI FLIES〉シマザキフライズ・プロジェクトの現在
『フライの雑誌』第113号
本体1,700円+税〈2017年11月30日発行〉
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