「ラージアイはいい。」

2019年のホームリバーでの、オイカワとカワムツのフライフィッシング・シーズンが始まった。ちっちゃいフライが抜群によかった。いちばんよかったのは、がまかつ C12-BM LARGE EYEの30番に巻いたオポッサムのなんだかよくわからないやつ。

もともと小さいフライは好きだ。小さいフライ特集の取材では、世の中に出回っている20番以下の小さいフライフックを、ぜんぶ集めた。世界最小のフライフックとしてギネスブックに載ったTMC518の32番も(現在メーカー欠品中。ティムコさんは早く生産するように)、もちろん載せた。究極の〈小さいフライフック・カタログ〉ができた。おかげで自分自身も小さいフライへの耐性がさらにあがった。

昨日の夕方は、昼間からの強風の名残りが、午後六時を過ぎるとぴたりと止まった。それまでは淵の尻や瀬わきの浅場を中心に釣っていた。風が止まったことに気づいて、いつものプールを見に行こうと思った。中洲の草むらをかきわけて(もうそんな季節になっていた!)、プールをのぞいた。

ああ、ライズの雨がそこにあった。(動画はこちら) オイカワとカワムツのフライフィッシング・シーズンが始まってしまった。

都合二時間で6個のフライを結びかえ、釣り方もポイントも変えた昨日の釣りの経緯は、早期のオイカワのフライフィッシングの実践として、とても興味深かった。いろいろな示唆に満ちていた。今度出るかもしれない〈オイカワ/カワムツのフライフィッシングの本〉へ、ことこまかに書き下ろしで載せたいです。

〈オイカワ本〉はこの〈オイカワだね!〉が500を超えたら出版します。

冷静に考えたら、いくら出したいからといって、500部以下しか売れない本を出したら、さすがのフライの雑誌社でもつぶれます。

> 〈オイカワ/カワムツのフライフィッシングの本〉を出版しても大丈夫でしょうか。 アンケートへご協力ください。

116号はいつになく超お役立ち系の記事が多かった。とくにこれなんか、どこもやってない。「ラージアイはいい。」というのは、特集中の座談会で老眼の釣り師が口を揃えていた名言。ちょっと切ない感じが漂う。C12-BM LARGE EYEの小さいサイズはベアフック状態だといまいちカッコ悪いが、タイイングすればおさまる。背に腹はかえられない。いいハリです。

30番に巻いたオポッサムのなんだかよくわからないやつ。これがいちばんきいた。24番とは明らかに差がついた。

CDCをのせたよくわかんないやつ。30番以下のフライドレッシングなんてよくわかんなくて充分。ドライで使う。

トロではカワムツ、水が動いている場所ではオイカワ。ぷるぷるぷるぷる、やめられない。

フライの雑誌-第116号 小さいフライとその釣り 隣人の〈小さいフライ〉ボックス|主要〈小さいフック〉原寸大・カタログ 全88種類|本音で語る〈小さいフライフック〉座談会|各種〈小さいフライフック〉の大検証|〈小さいフライ〉の釣り場と釣り方の実際|〈小さいフライ〉エッセイ 全60ページ超!
70年ぶりの漁業法改変に突っ込む|もっと釣れる海フライ|新刊〈ムーン・ベアも月を見ている〉プレビュー掲載
第116号からの【直送便】はこちらからお申し込みください 2019年2月14日発行

[フライの雑誌-直送便] 『フライの雑誌』の新しい号が出るごとにお手元へ直送します。差し込みの読者ハガキ(料金受け取り人払い)、お電話(042-843-0667)、ファクス(042-843-0668)、インターネットで受け付けます。第116号は2月14日発行

「ムーン・ベアも月を見ている クマを知る、クマから学ぶ 現代クマ学最前線」

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ムーン・ベアも月を見ている クマを知る、クマから学ぶ 現代クマ学最前線 山﨑晃司著

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フライの雑誌 第115号 水面(トップ)を狙え! 水生昆虫アルバム〈BFコード〉再考 | ゼロからわかる 漁協ってなんだろう 表紙写真 岩谷一
フライの雑誌-第114号特集1◎ブラックバス&ブルーギルのフライフィッシング 特集2◎[Shimazaki Flies]シマザキフライズへの道1 島崎憲司郎の大仕事 籠城五年
フライの雑誌 113(2017-18冬春号): ワイド特集◎釣り人エッセイ〈次の一手〉|天国の羽舟さんに|島崎憲司郎
○〈SHIMAZAKI FLIES〉シマザキフライズ・プロジェクトの現在AMAZON
フライの雑誌-第112号 オイカワ/カワムツのフライフィッシング(2)
フライの雑誌-第111号 よく釣れる隣人のシマザキフライズ Shimazaki Flies
フライの雑誌社の単行本新刊「海フライの本3 海のフライフィッシング教書」
島崎憲司郎 著・写真・イラスト「新装版 水生昆虫アルバム A FLY FISHER’S VIEW」
〈フライフィッシングの会〉さんはフライフィッシングをこれから始める新しいメンバーに『水生昆虫アルバム』を紹介しているという。上州屋八王子店さんが主催している初心者向け月一開催の高橋章さんフライタイイング教室でも「水生昆虫アルバム」を常時かたわらにおいて、タイイングを進めているとのこと。初版から21年たってもこうして読み継がれている。版元冥利に尽きるとはこのこと。 島崎憲司郎 著・写真・イラスト 水生昆虫と魚とフライフィッシングの本質的な関係を独特の筆致とまったく新しい視点で展開する衝撃の一冊。釣りと魚と自然にまつわる新しい古典。「新装版 水生昆虫アルバム A FLY FISHER’S VIEW」
『葛西善蔵と釣りがしたい』(堀内正徳)
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