オイカワの成熟オスは6、7、8月の繁殖期には極端に餌をとらなくなる。

今度のオイカワのフライフィッシング本には、不肖わたくし編集部の堀内がたくさんのページを、書き下ろしで執筆させていただいています。ちょっと熱くなりすぎてる自覚があるため、書いている途中で、ふとあえてときどき立ち止まります。

川へ行こう。頭を冷やそう。で、川に行くと、必ず新しい発見があります。本に入れたいこと、書き忘れていたことがどんどん増えます。入稿は休み明けだからぜんぜん大丈夫。原稿書き直しちゃえ。というわけで書き直します。すでにレイアウトは完成しているので、パソコンでぱちぱち上書きします。

書いた原稿を一晩寝かせた後に、翌日出力して読み直します。すると昨日とは違う箇所が、あっちもこっちも気になってきます。ひとつひとつチェックをいれると、原型が分からなくなるほど、ゲラが赤ペンでまっ赤になります。ああ、だめだ。収拾がつかない。頭を冷やそう。川へ行こう。

ということで夕方に川へ行きます。するとまた新しい発見があります。

こんなことを繰り返しています。ご期待ください。

話題のみらい翻訳を試してみた。

まだ番長と名乗るには修行が足りないが将来有望な「チャリで来た!」って感じの成長期まっさかり野郎の群れに当たった。

Although he did not have enough training to call himself Bancho, he was struck by a group of young bastards who were growing up in a promising “I came here on a chari!” style.

主語があいまいな日本語の特徴がでてしまった。ちょっとおかしいので原文を補正。

彼らはまだ番長と名乗るには修行が足りない。だが将来有望な「チャリで来た!」って感じの成長期まっさかり野郎どもだ。わたしは彼らの群れを見つけた。

They don’t have enough training to call themselves Bancho. But the up-and-coming “I came here on a chari!” kind of grown-ups. I found a crowd of them.

今度は逆に英語を日本語へ翻訳すると、

彼らは番長と名乗るほどの訓練を受けていません。しかし、新進気鋭の「チャリで来ました!」大人たちだ。私は彼らの群れを見つけた。

みらい翻訳、すごく面白い。

I came here on a chari!

まだ番長と名乗るには修行が足りないが将来有望な「チャリで来た!」って感じの成長期まっさかり野郎の群れに当たった。

こないだ増えた竿がいい仕事してくれてる。

オイカワは4月と5月だけで一年間に成長する分の半分くらいの急成長を遂げるそうです。

逆に、成熟オスと抱卵メスは6、7、8月の繁殖期には極端に餌をとらなくなる。と、水口憲哉氏が1970年に発表した論文に書いてあります。餌をとらない魚に対する釣りの戦略の立て方というものがあります。たとえば遡上してきたサクラマスとかシロザケとかはどうでしょう。これまで色んな釣りをして自分自身が経験してきたあれやこれやと、オイカワのフライフィッシングが色々つながってきます。そんなことも今度のオイカワ本で紹介しています。

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