著名イラストレーターさんが、某政党からの依頼で権力者のイラストを描いた。その仕上がりが素人目にもお粗末なのはこの際おいておくとしても、あまりにあからさまな太鼓持ちぶりが話題になっている。
昔からのファンを中心に、いくらなんでも、いくらなんでもそりゃないよ、という疑問と批判の声が多数あがっている。それに対して、プロなんだから、依頼主の要望に応じてプロとしての仕事をしただけだ、と庇う人々もいる。
十数年以上前のこと、広告制作を職業にしている友人は、核燃サイクルPRの超高額ギャラ仕事を請けそうになって、すんでのところで思いとどまったという。ある作家さんは電力会社から1時間ン百万円の講演を依頼されて、即座に拒否ったと聞いた。
プロだってフリーランスだって、仕事は選べる。
仕事を選ばないプロもいる。
それだけの話。明解だ。
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おとといから今日にかけて、次の本絡みでこちらからの頼み事があって、一年ぶり、四年ぶり、二年ぶり、三年ぶりの四人に電話。近況報告などそれぞれ長話。用件は皆さんご快諾してくださってよかった。メールでもいいけど、たまに気が向いたら電話できる関係がいい。そんな距離と質をお互いに維持してきた時間って、なんか間違ってなかった気がする。だからよけいにうれしい。
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今日の午後、近所の子どもが編集部へ顔を出した。「今から川行って、ハヤ釣れるかなあ。」と茫洋としたことを聞いてきた。ぬるい。なんとぬるい問いかけだろう。「夕方のほうがいいけど下の橋の下50mのまっすぐな瀬。ちっちゃなニンフをあんま釣り。ハリスはゼロヨン。」と、きわめてプラグマティックに回答してやった。
二時間後、「釣れたー。」の声。
あたりまえだ。
こっちはなにしろいまオイカワの本を作ってるんだぞ。