2019年8月2日(金)、JFFA(Japan Fly Fishing Association 日本フライフィッシング協会)さんの、山梨県内でのご活動(早い話が仲間内での釣り)に同行させていただいた。

標高1500メートルのイワナ釣り。

フライフィッシングはひとりでやっても楽しいが仲間とやるとまた違った楽しみ方の世界が広がる。これくらいの川で三人が同時に釣りをしても息が合えば釣りになるもの。JFFAさんのような集まりに参加すると、いろんな知り合いが増えて、いろんな知識、技術、いろんな新しい釣り場を知ることができる。とくに初心者さんにはおすすめ。

塩澤美芳さん(JFFA初代会長 長野県飯田市)。塩澤さんの戦後日本の釣り文化への関わりについては、本誌第101号特集◎ロングインタビュー「メイド・イン・ジャパンの日が昇る」がくわしい。くわしくはこちら。

今日は塩澤さんの釣りを拝見するのが第一目的。終日一緒に渓流を歩いた。塩澤さん、ふつうに渓流釣りをされていた。それどころか、精力的に細かいポイントを見定め、瞬時に取捨選択し、フライラインを見事に操って、的確にフライを流していく。見事としか言いようがない。常に上流を向き、一歩一歩ご自身のスタンスを確かめながら、足取りは軽やかに、ぽんぽんとひとりで遡行していく。追いかけるのがたいへん。もうほんとに参った。すごすぎる。塩澤さんはぜったいご年齢を40歳くらい年上にサバ読んでおられると思う。
ちなみに塩澤さんが使っていたのは、6フィートで2/3番の天龍製ブランクを使用したグラスロッド。塩澤さんの描くフライラインの軌跡があまりに美しく、お願いして触らせてもらった。うわあ、いい! ラインがブランク全体にしっとりのる。ずっと振っていたくなるスムーズ・アクション。これ欲しい! お尋ねしたら、商品化されてはいないとのこと。

自分は、朝の集合時には「今日は取材っすから、竿は出さないっす。」とかなんとか言っていたような気もするが、気がついたらフライロッドを用意して、次に気がついたらイワナを釣っていた。あらら。

もうね、最初っから最後までマシュマロっす。だって釣れるんだもん。

注文をいただいた本たち。新しい本と一緒に、20年も前の「フライの雑誌」バックナンバーを号数ご指名で注文していただけるのには、版元として無上の幸せを感じる。続けててよかったなって。読者と関係者の皆様にただただ感謝。

フライの雑誌 117(2019夏号)|特集◎リリース釣り場 最新事情と新しい風|全国 自然河川のリリース釣り場 フォトカタログ 全国リリース釣り場の実態と本音 釣った魚の放し方 冬でも釣れる渓流釣り場 | 島崎憲司郎さんのハヤ釣りin桐生川
6月30日発行


「ムーン・ベアも月を見ている クマを知る、クマから学ぶ 現代クマ学最前線」


