ソウル研修報告

昨日までソウルに行ってました。

食べもの全部美味しくて、人間は皆さん親切で、最高でした。

たいへんためになりました。

自分は気軽でおいしいもの原理主義者です。

町にたくさんある市場の活気はすごい。年末年始のアメ横と一番元気よかった頃の秋葉原が巨大化して随所にボコボコある感じ。ソウル五輪を乗りきったのだからあと10年は大丈夫な気がする。かたや2020五輪後の東京を想像するのがおそろしい。焼け野原…。

わけのわからない最先端の建造物。でもなぜかはぐれものにも居心地がいい。アートの力ってこういうものなのかも。

ベンチというかソファがある! ここに寝っ転がって一ヶ月くらい本だけ読んで過ごしたい。新宿で渋谷であちこちでホームレスを排除している貧困を思う。まあソウルだってこれだけ巨大な建物を作るためにそりゃたくさん追い出したのだろうけど。この前を知らない。

わけのわからないアート。どう見ても眉山でしょ。

東大門近くの渋い釣具屋さん。ルアーとか色々買ったら喜んでくれてアジュンマとカムサハムニダで握手。釣りに国境はない。当たり前。

2005年に暗渠から復元された清渓川はこういう感じで繁華街のど真ん中を約6km。日本橋川を再生したようなもの。

オイカワ、ムギツク、カマツカ、ナマズ、コイ、フナ、

金魚、ブラックバス、ニゴイ(以上、すべて「風」)、野良人、何でもあり。

カニいるし!

漢江の水をポンプアップして流している。ちょっとどこかわからないくらいの美しさ。人工的な自然とはいえ街の財産、景観資源そのもの。

のんびりおじさん。川への態度にその国の民度というか国民性が現れる気がする。川に対して過去に行った過ちを認めることはできる。今ならそれを修正する技術もある。そしてもう間違えないでねと次世代に伝えることができる。あとはやるかやらないかみたいな。暗渠の上で自由商売していた屋台の人々をぶっ飛ばしたりとか、裏事情もあるみたいだけど、清渓川はこうなった。日本橋川でもできるだろう。

ソウルの道路交通事情はひどかった。とくに裏道。阿佐谷スターロードくらいの小径を道幅一杯のレンジローバーとか電動移動屋台の群れとか荷物満載のリヤカー付きバイクとかが、人や看板に多少ぶつかってもまったく気にせず、大声だしたりクラクションを大音量で鳴らしてまっつぐ激走してくる。撤退や譲り合いは一切ない。あれは無理ゲー。

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6月30日発行

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