春のお便り

初めてのフライフィッシングは養沢ではなかったにしても、東京育ちの自分には養沢は心のふるさと。

養沢から春のお便り届いた。

特集・日本の渓流の「スタンダード・フライロッド」を考える。60年目の養沢毛鉤専用釣場 (東京都あきる野市)
フライの雑誌-第105号

最近一部で、渓流魚の保全と増殖と釣りの持続的な愉しみとのバランスが話題になっています。1990年代以前から関係者が積み重ねてきた経験と研究に基づく、信頼できる知見があります。先人の成果を踏まえれば、けっして放流全否定とか釣り禁止とかの乱暴な議論には向かわないはず。読みやすいこの3冊の一般書をおすすめします。

「ヤマメ・アマゴ その生態と釣り―渓流マンのための生態学」(加藤憲司 1990)、「イワナその生態と釣り―神秘の魚イワナの謎を探る」(山本 聡 1991)、「イワナをもっと増やしたい!―「幻の魚」を守り、育て、利用する新しい方法」(中村智幸 2007 2刷)。

「雑魚川の自然環境はよく保たれています。そう行った川であれば、放流をしなくても、禁漁や産卵場造成、制限体長の引き上げなどで魚を増やせるといったほうが正確でしょう。」
「雑魚川を訪れる遊漁者数はここ数年横ばいで、最近は少し増えているような傾向が見られます。志賀高原漁協さんのような禁欲的な管理でも、魚は増えるし、釣り人も増えるのです。」
「良い釣り場を作れば、良い釣り人が集まるのです。質の高い釣り場作りの実例と言えます。」
「漁協と釣り人、そして地域の人たちがこれなら納得できるという方法を選んでゾーニングを図っていくのが良いでしょう。」
「イワナを守り、増やし、釣りに利用する方法はたくさんある」
「この本を読んで、イワナ釣りを始めたり、イワナの研究を志す若い人が増えることを期待してやみません。」
『イワナをもっと増やしたい!』中村智幸)

とかく問題にされがちで、疲弊した制度からの縛りも受けている内水面漁協。内水面漁協ってそもそもどんな組織なのだろう、を解説した記事です。筆者はわたしです。米国の釣り場管理制度との比較もあります。全文公開しています。ご一読してもらえると嬉しいです。

【公開記事】日本釣り場論78「ゼロからわかる 漁協ってなんだろう」(フライの雑誌-第115号)

「小国川はアユが天然遡上する川として全国から釣り客を集めてきた。経済効果は22億円との研究もある。これまで小国川でアユ釣り大会を開いてきた釣り具メーカーは、ダムに異議を唱えて小国川でのアユ釣り大会を中止するくらいのことはするかと思ったら、そんなことはなかった。今年はがまかつ、報知新聞、オーナーばり、ダイワ、シマノが小国川で大会を開いている。にぎやかなものだ。」(漁協ってなんだろう

「協同組合の活動理念は、一人はみんなのために、みんなは一人のために、という相互扶助の精神にある。この精神が機能すれば、地域的特色をよく知る漁協による釣り場管理はきめ細やかに行われるはずだ。トラブルが起きれば地域で互いに話し合って解決の道を探る。ダムや汚染など、自然を破壊する大きな敵に対しては、漁協と釣り人と地域住民が一体となって立ち向かって撃退する。」(同)

のが理想。

次の127号が3月1日の解禁に間に合わないのが確定したので、出るまでの今年の春は
去年の春特集を楽しんでいただければ幸いです。高評価のいい号です。

第124号 特集◎ 3、4、5月は春祭り 全国の春の釣りとその時使うフライ|ずっと春だったらいいのに!

動画の中で『フライの雑誌』122号が紹介されています。

島崎憲司郎さんの『水生昆虫アルバム A FLY FISHER’S VIEW』は各所で絶賛されてきた超ロングセラーの古典です。このところ突出して出荷数が伸びています。

水生昆虫アルバム A FLY FISHER’S VIEW

2022年11月発売・第126号から直送 [フライの雑誌-直送便]

 『フライの雑誌』の新しい号が出るごとにお手元へ直送します。差し込みの読者ハガキ(料金受け取り人払い)、お電話(042-843-0667)、ファクス(042-843-0668)、インターネットで受け付けます。[フライの雑誌-直送便]新規お申し込みの方に〈フライの雑誌2023年カレンダー 小さい方〉を差し上げます。 

単行本新刊
文壇に異色の新星!
「そのとんでもない才筆をすこしでも多くの人に知ってほしい。打ちのめされてほしい。」(荻原魚雷)
『黄色いやづ 真柄慎一短編集』
真柄慎一 =著

装画 いましろたかし
解説 荻原魚雷

フライの雑誌社の単行本新刊「海フライの本3 海のフライフィッシング教書」

身近で楽しい! オイカワ/カワムツのフライフィッシング ハンドブック 増補第二版(フライの雑誌・編集部編)

フライの雑誌 117(2019夏号)|特集◎リリース釣り場 最新事情と新しい風|全国 自然河川のリリース釣り場 フォトカタログ 全国リリース釣り場の実態と本音 釣った魚の放し方 冬でも釣れる渓流釣り場 | 島崎憲司郎さんのハヤ釣りin桐生川

フライの雑誌 126(2022-23冬号)
特集◎よく釣れる隣人のシマザキフライズ2 Shimazaki Flies
よく釣れて楽しいシマザキフライの魅力と実例がたっぷり。前回はあっという間に売り切れました。待望の第二弾!

CDCを無駄にしない万能フライ「アペタイザー」のタイイング|シマザキフライ・タイイング・ミーティング2022|世界初・廃番入り TMCフライフック 全カタログ|島崎憲司郎 TMCフックを語る|本人のシマザキフライズ 1987-1989

大平憲史|齋藤信広|沼田輝久|佐々木安彦|井上逸郎|黒石真宏|大木孝威

登場するシマザキフライズ
バックファイヤーダン クロスオーストリッチ ダブルツイスト・エクステンション マシュマロ・スタイル マシュマロ&ディア/マシュマロ&エルク アイカザイム シマザキ式フェザントテールニンフ ワイヤードアント アグリーニンフ シマザキSBガガンボA、B パピーリーチ ダイレクト・ホローボディ バイカラー・マシュマロカディス スタックサリー

シマザキフライとは、桐生市在住の島崎憲司郎さんのオリジナル・アイデアにもとづく、一連のフライ群のこと。拡張性が高く自由で“よく釣れる”フライとして世界中のフライフィッシャーから愛されています。未公開シマザキフライを含めた島崎憲司郎さんの集大成〈Shimazaki Flies〉プロジェクトが現在進行中です。

ちっちゃいフライリールが好きなんだ|フィリピンのフライフィッシング|マッキーズ・ロッドビルディング・マニュアル|「世界にここだけ 釣具博物館」OPEN|つるや釣具店ハンドクラフト展

発言! 芦ノ湖の見慣れぬボート ブラックバス憎しの不毛 福原毅|舟屋の町の夢 労働者協同組合による釣り場運営と子ども釣りクラブ|漁業権切り替えと釣り人意見|公共の水辺での釣りのマナー|アメリカ先住民、アイヌの資源利用と漁業制度に学ぶ|海を活かしてにぎやかに暮らす 三浦半島・松輪|理想の釣り場環境ってなんだろう 樋渡忠一|日本釣り場論 内水面における年少期の釣り経験|ヤマメ・アマゴの種苗放流の増殖効果|関東近郊・冬季ニジマス釣り場案内

6番ロッドで大物を。ブリ、カンパチ狙いのタックルとファイト|戦術としての逆ドリフト|阿寒川の見えないヒグマ 黒川朔太郎|ビルド・バイ・マッキー 堀内正徳|ナイフと職質 山崎晃司

水口憲哉|斉藤ユキオ|中馬達雄|川本勉|カブラー斉藤|荻原魚雷|樋口明雄

フライの雑誌-第125号|子供とフライフィッシング Flyfishing with kids.一緒に楽しむためのコツとお約束|特別企画◎シマザキワールド16 島崎憲司郎
座談会「みんなで語ろう、ゲーリー・ラフォンテーン」 そして〈シマザキフライズ〉へ

特集◉3、4、5月は春祭り 北海道から沖縄まで、毎年楽しみな春の釣りと、その時使うフライ ずっと春だったらいいのに!|『イワナをもっと増やしたい!』から15年 中村智幸さんインタビュー|島崎憲司郎さんのスタジオから|3、4、5月に欠かせない釣りと、その時使うフライパターン一挙掲載!
フライの雑誌』第124号

特集◎釣れるスウィング
シンプル&爽快 サーモンから渓流、オイカワまで|アリ・ハート氏の仕事 Ari ‘t Hart 1391-2021|フライフィッシング・ウルトラクイズ!
『フライの雑誌』第123号

ISBN978-4-939003-87-5

ムーン・ベアも月を見ている クマを知る、クマから学ぶ 現代クマ学最前線」(山﨑晃司著) ※ムーン・ベアとはツキノワグマのこと

桜鱒の棲む川―サクラマスよ、故郷の川をのぼれ! (水口憲哉2010)

目の前にシカの鼻息(樋口明雄著)
目の前にシカの鼻息(樋口明雄著)
イワナをもっと増やしたい!「幻の魚」を守り、育て、利用する新しい方法 イワナとヒトが長くつき合っていくために
中村智幸(著) 新書判 【重版出来】
喧嘩上等  葛西善蔵と釣りがしたい