サクラマスを北海道の保護水面で追いかけた検証結果が、全国の内水面に適用されるのでは、明らかに拡大解釈されすぎと感じる。
すでに研究結果の出ている「放流が常に優れた増殖方法ではない」(水産庁)が広範に認知され、内水面漁業と水産行政と河川工事のあり方に、多くの人が疑問を持ち、河川環境の改善からダム反対・ダム撤去まで行き着くなら、結果的に素晴らしいこと。
ただこういう話題の場合、放流の可否という表層的な方向へ意識が奪われ、根本的なハコの問題を見ようとせず、深く関わろうとしない人々が一定程度発生してくると思う。
日本の川と湖の実態をあまり分かっていないマスコミの無責任な煽動と、そこに乗っかりたい政治家のいっちょかみも、容易に想像できる。ブラックバスでの小池百合子とか、「にしこ」の近藤昭一(愛知3区・立憲民主党)のように。それは御免被りたい。
3.12、論文執筆者さんから付言がありました。
「場が整わない限り生き物は増えない」「今回の論文はすべての放流を否定するものではありません。」「放流は環境破壊の免罪符にはならない」「この放流問題は、現行の管理システムの問題(管理権限者)だと思います」「放流のかじ取り役である水産庁のみなさんが、今回の結果をどう受けとるのか、怖くもあり、楽しみでもあります。」
(March 11, 2023 · Akira Terui)
言葉の定義の問題はさておき、国内の川と湖の実情に照らし合わせて、ご指摘は妥当だと思いますし、しごく納得です。
「放流しても魚は増えない」に対する反応の中で、補足説明が必要なものを取り上げました:(1)外来種は増えている;(2)放流≒ダメなこと?https://t.co/tdeyxUGBUJ
— Akira Terui (@m_laevis) March 12, 2023
動画の中で『フライの雑誌』122号が紹介されています。
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