12月25日にこんなご意見表明をした。そして昨日は一人で釣りへ行っていた。釣りをしている間に、1万、5万と伸びていった。
オオクチバス検討会に関する日釣振の意見書に賛同します。#フライフィッシング #釣り #ブラックバス #バス釣り #元気な漁村 #オイカワ pic.twitter.com/KW37pYZSUs
— 堀内正徳 (@jiroasakawa) December 25, 2024
当初は、釣り人層からの同意の声が多かった。時間がたつに従って、非釣り人層からの「お前バカだ」「アホ見つけた」みたいな声が増えてきた。だんだん言葉が汚くなっていった。難癖的な質問を投げかけてくる人もいたが、自分にはネット上で議論する趣味はない。ましてや顔も見せず名前も告げてこない相手と。
思うのは、外来生物法成立前の状況と、社会の大まかな内実はそんなに変わってないんだなということだ。もっと言うと、1992年に「朝日ジャーナル」へ発表した本多勝一氏の外来魚/ブラックバスへの認識と、世の中の大勢は同じだ。
本多勝一氏の件については、「フライの雑誌」第19号(1992)で水口憲哉さんが指摘している。『魔魚狩り ブラックバスはなぜ殺されるのか』でも再掲した。水口さんの視点は30年先を見通していたことになる。
水口さんは一貫して〝バス釣りには興味がない〟と言ってきた。釣りすらしない水口さんの行動原理は〝義憤〟であると、『魔魚狩り』に書いている。
わたしは「ブラックバス叩きで儲けるひと」に書いたように、集団でバス釣りする人は苦手である。ブラックバス絡みの案件でわたしとリアルで議論したい人は、『魔魚狩り』と「フライの雑誌」と『葛西善蔵と釣りがしたい』を読んでから声をかけてください。「フライの雑誌」は今132冊あるから大変だと思うけど。(冗談ですよ
先のご意見表明の表示回数が10万カウントを超えた今朝、若林輝さんが、こんなことを言ってくれた。若林さんは『武蔵野発 川っぷち生きもの観察記』という超絶面白本を書いた人だ。
これに関わらず賛同できない意見も多々あれど、堀内さんの常に釣り人ファーストな立ち位置は、同じく釣り雑誌に携わる身として尊敬しています。エモーションに根ざした諸々の発露と信頼性。 https://t.co/sqHHD2H76O
— Teru Wakabayashi (@WakabayashiWalk) December 27, 2024
若林さんは水口さんの東京水産大学での教え子だ。小池百合子みたいな褒め方をされたが、面白いなあと思った。〝多々あれど〟のイクスキューズがいい。ありがとうございます、『元気な漁村』のPRもお願いします、と返信した。
わたしは釣り人がまとめて卑しめられるのには義憤を覚える。だが自分が釣り人で括られるのはいやである。主語は常に一人称でいたい。主語が大きくなるとろくなことはない。
主語が大きくなると、顔を見せずに乗っかってくる人が増える。そういうのはサイアクな方向だ。魚にとっても、人間にとっても。

昨日の川。

一投一投をていねいに投げると気持ちよく飛ばせるようになってきたが、夢中になってくるとドリャーッとなって、そういう時はてきめんにヒジが痛くなる。

ド派手に工事中。バス釣り人のせいで在来魚が、という紋切り型の人は往々にして個々人の経験と考えが浅い。生物への配慮ゼロの無茶苦茶な河川工事を座視して在来種保護を謳うのは欺瞞である。釣り場でこういうのを見ると憤まんやる方ない気分になる。

フライフィッシングはプールでも成立するが、どこでも最高に楽しいと言えるかどうかはまた別の話だ。
「生きものが暮らしやすい川は、人間も気持ちのよい川だ。住民にできることは観察すること、関わりつづけることだ。多少見当外れでも小声でもウンザリしながらでも自信がなくてもいいから、直接行政へ自分の意見を言うことだ。」
フライの雑誌社
https://t.co/yXUJOV4DaC— 堀内正徳 (@jiroasakawa) December 26, 2024

魔魚狩り ブラックバスはなぜ殺されるのか 水口憲哉
フライの雑誌社 2005年初版 ・3刷
フライの雑誌社ネットショップの決済方法に代金引換を追加しました。https://t.co/SI3U52XVBR#フライフィッシング #釣り #ブラックバス #バス釣り #元気な漁村 #オイカワ pic.twitter.com/4BNInTOtpo
— 堀内正徳 (@jiroasakawa) December 21, 2024
魚が減った、漁業は大変だ、水産業の先行きはない、と言われている。これは間違っている。全国の元気な漁村には元気な理由(わけ)がある。
『元気な漁村 海を守り、にぎやかに暮らす』(水口憲哉)【2025年1月】

『元気な漁村 海を守り、にぎやかに暮らす』(水口憲哉=著)

『元気な漁村 海を守り、にぎやかに暮らす』(水口憲哉=著)
特集1◎新しい釣り Try New Things 世界を広げる。脱マンネリズム。|特集2◎シマザキフライズはどうなっているのか 島崎憲司郎|釣人専門官ってなぁに 日本釣り場論|釣るためのトラディショナル・スペイキャスト 総まとめ|水口憲哉 新刊『元気な漁村』
