完全養殖によるクロマグロの商業生産がほぼ消滅する見通しだ。マルハニチロが2025年度の生産量を前年度比8割減らすほか、ニッスイや極洋など大手水産会社が撤退した。 日本経済新聞
このニュースを耳にして思うのは、企業は儲からなければ、すぐに撤退する。撤退できる。
乱暴な言い方をすれば、海を健全に維持して無闇に獲りすぎない漁業のスタイルが、もっともコストも安いし、多様性も高いし、安全で、おいしくて、持続的である。むしろ当たり前のことだ。
江戸時代から続いてきた日本の漁業の姿である。
『元気な漁村 海を守り、にぎやかに暮らす』
水口憲哉(著) (各ネット書店)
魚が減った、漁業は大変だ、水産業の先行きはない、と言われている。これは間違っている。全国の元気な漁村には元気な理由(わけ)がある。
健全な海を持続的に利用すれば環境負荷もコストも低くて、豊かで安全で、おいしい魚を食べられる。
日本の多くの漁村は江戸時代はそんな感じだった。江戸時代から続く〈元気な漁村〉は21世紀の現代も日本各地に残っている。それにはそれぞれの理由がある。
百年後も続く、日本の漁村の未来のために。
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『元気な漁村 海を守り、にぎやかに暮らす』(水口憲哉)【2025年1月】
特集1◎新しい釣り Try New Things 世界を広げる。脱マンネリズム。|特集2◎シマザキフライズはどうなっているのか 島崎憲司郎|釣人専門官ってなぁに 日本釣り場論|釣るためのトラディショナル・スペイキャスト 総まとめ|水口憲哉 新刊『元気な漁村』