10月28日、秋田県の鈴木健太知事は、小泉進次郎防衛相に自衛隊の派遣を要請した。クマによる人身被害が拡大しているためだ。自衛隊を派遣すれば、クマ被害を食い止めることはできるのか。(AERA編集部・米倉昭仁)

鈴木知事は元自衛隊員だ。京都大学法学部を卒業後、2000年に陸上自衛隊に入隊。「駆除そのものを目的とする武器使用は現在の法令では許されない」(鈴木知事)
「対人用の小銃で、防弾チョッキ(最新型を除く)に対する貫通力がある程度あり、直径5.56ミリの尖った弾頭を高速で発射します。けれども、クマに対して致命傷を与えることはできません」
記事を読んで、自衛隊の持つ銃は人間を撃つ銃なのだ、と思った。
里山地域での過疎や高齢化はこれからますます加速化していくだろうし、それにつれてツキノワグマをはじめとする野生動物の生息環境はまだしばらくは広がる可能性もある。このような状況の中にあって、本書が少しでもツキノワグマなどそうした動物たちとつきあっていくためのヒントになればと思う。
アジア全体でみれば、現状がよく把握されないままに絶滅の危機にさらされている
ツキノワグマの合法的な狩猟(スポーツハンティング)が許可されているのは、日本とロシアだけである
近世の早い段階からの森林の強度の利用がツキノワグマの生息環境の質と面積を低下させ、そのことがクマの個体数の減少を招来した。人間による強い捕獲圧が残されたツキノワグマを徹底的に追い込んだ。人間が本気になれば、その絶滅はそうむずかしくもない動物である。
人間とクマとの間の軋轢の発生には、人間の側にも改善すべき問題がある場合もけっして少なくはない
根本的に講じなくてはならないことは、いかに人間の生活空間にクマを接近させないかであり、また執着させないこと
ツキノワグマについて正しく理解することが第一歩 必要以上にツキノワグマをおとなしい動物ととらえることもまちがいだし、必要以上に攻撃的な動物ととらえることももちろん正しくない
日本の国土が数百年の単位で考えて、いまがもっとも森林に覆われている 久しぶりの豊かな生活を謳歌しているツキノワグマにも、退いてもらうべき地域では
山のなかのことを考えてみよう。ツキノワグマのような大型動物が存在する森を歩く緊張感、これは悪くないと私は思う。森林生態系を構成する一員からツキノワグマが抜けてしまったら、森に入る興味は半減してしまう。
たとえ木々のざわめきがあったとしても、そこにツキノワグマをはじめとする動物たちの息遣いが存在しなくなってしまったら、それは本来の森ではない。 私たちの属する世界のかけがえのない構成員であることをいま一度認識したい
(ツキノワグマ すぐそこにいる野生動物』山﨑晃司著 東京大学出版会 より)

『ツキノワグマ すぐそこにいる野生動物』(山﨑晃司2017)東京大学出版会
人間に似たクマの場合は、思慮深さ、知性、個性といった部分がより強く描かれてきたのだろう。加えてあの大きな体には、他の食肉動物にはない、大らかさ、包容力を皆が感じるのではないか。こうした解釈は、クマびいきと受け止められても仕方が無いところだが。
(『ムーン・ベアも月を見ている クマを知る、クマから学ぶ 現代クマ学最前線』からクマコラム「やっぱりクマが好き ─人はなぜクマに惹かれるのか」山﨑晃司著 フライの雑誌社刊)

ムーン・ベアも月を見ている クマを知る、クマから学ぶ 現代クマ学最前線(山﨑晃司2018)

『改訂新版 イワナをもっと増やしたい! 』(中村智幸2025)
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桜鱒の棲む川―サクラマスよ、故郷の川をのぼれ! (水口憲哉2010)

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登場するシマザキフライズ
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シマザキフライとは、桐生市在住の島崎憲司郎さんのオリジナル・アイデアにもとづく、一連のフライ群のこと。拡張性が高く自由で“よく釣れる”フライとして世界中のフライフィッシャーから愛されています。未公開シマザキフライを含めた島崎憲司郎さんの集大成〈Shimazaki Flies〉プロジェクトが現在進行中です。
ちっちゃいフライリールが好きなんだ|フィリピンのフライフィッシング|マッキーズ・ロッドビルディング・マニュアル|「世界にここだけ 釣具博物館」OPEN|つるや釣具店ハンドクラフト展
発言! 芦ノ湖の見慣れぬボート ブラックバス憎しの不毛 福原毅|舟屋の町の夢 労働者協同組合による釣り場運営と子ども釣りクラブ|漁業権切り替えと釣り人意見|公共の水辺での釣りのマナー|アメリカ先住民、アイヌの資源利用と漁業制度に学ぶ|海を活かしてにぎやかに暮らす 三浦半島・松輪|理想の釣り場環境ってなんだろう 樋渡忠一|日本釣り場論 内水面における年少期の釣り経験|ヤマメ・アマゴの種苗放流の増殖効果|関東近郊・冬季ニジマス釣り場案内
6番ロッドで大物を。ブリ、カンパチ狙いのタックルとファイト|戦術としての逆ドリフト|阿寒川の見えないヒグマ 黒川朔太郎|ビルド・バイ・マッキー 堀内正徳|ナイフと職質 山崎晃司
水口憲哉|斉藤ユキオ|中馬達雄|川本勉|カブラー斉藤|荻原魚雷|樋口明雄

フライの雑誌社が作ったフライフィッシング入門書。残り少なくなりました。
フライの雑誌-第122号|特集◉はじめてのフライフィッシング1 First Fly Fishing 〈フライの雑誌〉式フライフィッシング入門。楽しい底なし沼のほとりへご案内します|初公開 ホットワックス・マイナーテクニック Hot Wax Minor Technics 島崎憲司郎+山田二郎 表紙:斉藤ユキオ


フライの雑誌-第127号|特集1◎ フライキャスティングを学び直す① 逆ドリフト講座 風のライン
特集2◎ パピーリーチの逆襲 知られざるシマザキフライの秘密


フライの雑誌 125(2022夏秋号)
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子供と大人が一緒にフライフィッシングを楽しむためのコツとお約束を、子供と大人で一緒に考えました。お互いが幸せになれるように、子供が子供でいられる時間は本当に短いから。
子供からの声(10〜12歳)|大人からの声|水産庁からの声|子供と遊ぶための道具と技術と心がまえ|釣り人の家族計画|イギリスの場合|「子供釣り場」の魅力と政策性
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そして〈シマザキフライズ〉へ
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『フライの雑誌』第123号
2021年10月15日発行
ISBN978-4-939003-87-5

「フライの雑誌」第120号特集◎大物ねらい
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単行本新刊
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『黄色いやづ 真柄慎一短編集』
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解説 荻原魚雷


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