「我が国の生態系等に被害を及ぼすおそれのある外来種リスト(生態系被害防止外来種リスト)」が発表された

環境省から「我が国の生態系等に被害を及ぼすおそれのある外来種リスト(生態系被害防止外来種リスト)」が発表された。プレスリリースがわかりやすい。本件のパブリックコメントに関しては2014年12月12日に本欄で紹介している。

パブコメで意見提出のあった個人・団体の数は176、延べ意見数は318件だった。魚類に関する意見は全214件。その中でオオクチバス、コクチバス等に関する個別意見は160件。ニジマス3件、ブラウントラウト3件、その他の魚種への意見は1〜2件ずつだった。

コイ、カムルチー、タイワンドジョウ、タイリクスズキ、ゲンゴロウブナ(ヘラブナ)、ワタカ 、カネヒラ、アユ、イワナ、ホンモロコは、今回の「生態系被害防止外来種リスト」には入らなかった。

ニジマス、ブラウントラウト、レイクトラウト、セイヨウオオマルハナバチは、「適切な管理が必要な産業上重要な外来種(産業管理外来種)」に指定された。このよく分からない「産業管理外来種」の性格および釣りとの関係については、『フライの雑誌』最新第104号で水産庁釣人専門官が解説している。編集部も〈ニジマスが「産業管理外来種」になってどう変わるのか〉という記事を書いている。

生物をあっちへ分けたり、こっちへ分けたり、アリバイづくりと揶揄されながらパブコメを実施したり、届いた数百通の「貴重なご意見」をわずかな期間で70ページの報告書にまとめたりと、忙しいことだ。身の周りの生物を時々の自分たちの都合で、増やし、減らし、移動してきたのが人間の歴史そのものだと思う。単行本『魔魚狩り』の、「レッドデータブックからサツキマスを外した環境省と御用学者のあきれた小細工」という一文を思い出したところ。

「我が国の生態系等に被害を及ぼすおそれのある外来種リスト(生態系被害防止外来種リスト)」について、『フライの雑誌』次号第105号で何らかの記事にしたい。

> 我が国の生態系等に被害を及ぼすおそれのある外来種リスト(生態系被害防止外来種リスト)概要
> 我が国の生態系等に被害を及ぼすおそれのある外来種リスト
> 「我が国の生態系等に被害を及ぼすおそれのある外来種リスト(案)」に関するパブリックコメント実施結果について
> 我が国の生態系等に被害を及ぼすおそれのある外来種リスト(案)」に関するパブリックコメント意見・対応一覧

「我が国の生態系等に被害を及ぼすおそれのある外来種リスト(案)」に関するパブリックコメント実施結果について
「我が国の生態系等に被害を及ぼすおそれのある外来種リスト(案)」に関するパブリックコメント実施結果について
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最新第104号|日本釣り場論76 ニジマスが「産業管理外来種」になってどう変わるのか 編集部
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ニジマスが「産業管理外来種」になってどう変わるのか 編集部
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●ブラックバス排斥論者に、純血主義、国粋主義、民族主義などの片鱗が見られ、背筋が寒くなる
●琵琶湖の若い漁民とバス釣りの少年達は、研究者、行政、マスコミ等によって、惑わされ、混乱している
●レッドデータブックからサツキマスを外した環境省と御用学者のあきれた小細工