あれこれいろいろ

●土曜日、都内へバンブーロッドの撮影へ出かける。希少な銘竿の数々を手にさせていただき、注ぎ込まれた職人たちの息吹に思いをはせる。次号でどどんと掲載。次号の『フライの雑誌』は久しぶりのバンブーロッド特集。アメリカからの特別寄稿もあり。『フライの雑誌』でしかできない内容の特集にするべく奮闘中。第91号は12月中旬発行予定。

●冒険小説界の最高峰である大藪春彦賞を今年『約束の地』(光文社)で受賞した樋口明雄さんの、意外なことに初めてのエッセイ集をフライの雑誌社から出す。オビにはもちろん〈大藪賞作家初のエッセイ集〉と入れることに決定。注目の的となって注文殺到の今でも、以前と変わらずおつき合いくださってうれしい。樋口さんのお人柄だ。

かなりインパクトある樋口さんのその初エッセイ集のタイトルは、ご本人にすでに公開された。おおっとと思ったがそれはそれでありがたい。だって作家が単行本を喜んでくれているということだから。12月には大手の各出版社から樋口さんの新刊が矢継ぎ早に出るらしい。その時期に露出するだろう大量広告に乗じてフライの雑誌社の新刊もリリース予定。赤貧版元ならではの託卵式プロモーション。カッコウカッコウとよく鳴きます。

●フライの雑誌社の今年のスマッシュヒット、『朝日のあたる川』(真柄慎一著)が、山形県最上町の町報「広報もがみ」で紹介された。真柄氏が故郷に錦を飾った。紹介文はこんな感じ。

「訪れた先々で地元の人たちの温かさやすばらしい自然に触れる著者。支えてくれた仲間たちや実家のみなさん、半年間待ち続けてくれた彼女エミさん。最上町で旅の終わりを迎えた著者を待ち受けていた運命とは…。」(広報「もがみ」より)。

〈運命とは…。〉ってスリラーみたいだが、実際はもちろんハッピィエンド。

●昨夜はサムライでプロレスリングNOAHの特番。潮崎の剛腕とチャンピオン杉浦の不機嫌を鑑賞。試合は杉浦がヨネに完勝。いまのNOAHは欠場者多いがその分中身が濃いので勧奨だが、旗揚げ戦時の選手の若さを思い出すと感傷。それにしても金丸選手のパーマは正直妙。干渉すんなと言われそう。

●今朝のあさ川は大増水。しばらくヤマベ釣りはできない。水が減りはじめてまだ多すぎるかなというくらいが大釣りのタイミングだからこれから毎朝晩見に行く。

なにしろ編集部は川まで歩いて15秒。

広報「もがみ」