やはり塩介。

佐々木健介引退。

2.11後楽園ホール、健介の〝息子〟中島勝彦デビュー10周年記念大会。その勝彦とのメインイベントが結果的に引退試合になった。

勝彦に負けた試合後の健介は、なんとも言えぬいい表情をしていた。負けてもやりきった感にあふれていた。

はじめて健介に勝った勝彦が、めずらしく嬉しさを隠さないマイクアピールをしていたのも若者らしく微笑ましかった。

ところがその直後、健介突然の「引退ほのめかし」マイクアピール。健介言うだけ言ってとっととリング降りちゃった。

しかもあくまで「引退ほのめかし」だから、観客席も勝彦もどう対応したらいいか分からない。びみょうな雰囲気のままリングにとり残された勝彦。おいおい。

勝彦は自分のデビュー10周年祝いのリングでせっかく親父越えを果たしたのに、親父の健介が中途半端な水爆を投下して、あっさり主役をかっさらっていった。

勝彦、かなり気の毒。

健介、正直すまんかった級の自分勝手。

空気読まない。そこらへんは最後までやはり塩介だった。

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