サクラマスもウナギも、共に人間が追いつめた。

サクラマスの生活史は人工ふ化放流に向いていないのに、サケに見習えとばかりにとばっちりを受けた。

サクラマスもウナギも人工増殖は失敗だった。しかし水産庁は認めたがらない。

ダムをやめ、川を川として活かす。乱獲はしない。何もしなければサクラマスは増える。

以上引用は『桜鱒の棲む川』(水口憲哉)より。

ダムや堰堤やむだな護岸工事で、川と海を利用して暮らす魚類の川での生息場所をこわし、いっぽうで無軌道に漁獲すれば、資源は減少して当たり前。

サクラマスもウナギも、共に人為で追いつめられてきたと考えるのが妥当。

『淡水魚の放射能』(水口憲哉)

桜鱒の棲む川 サクラマスよ、故郷の川をのぼれ!(水口憲哉)