ミニお茶会っぽくしようかな

取材日、川沿いの工房は室温30度超。暑くてすみませんねと言いながら、頭にタオルを巻いた藤塚さんは竹を削っていた。

バンブーロッドには作り手と使い手、双方の思い入れが交錯する。ビルダーが汗水を垂らしながら精魂こめて削ってくれた竿ならと、使う側の気持ちも盛り上がって当然だ。

これは第86号に掲載した不定期連載「竿をつくるしごと」の第2回記事からの抜粋だ。新宿区のバンブーロッドメーカー、シーズロッドさん(藤塚利男さん)を紹介した。藤塚さんとはもともと『フライの雑誌』に広告を出してくれるお客様として知り合ったのだが、ものすごく長いことおつき合いさせていただいているうちに、いつのまにかお友だちになってしまった。竿もつくってもらって愛用している。(こういうパターンが実は多い)

今日用事があって、久しぶりに藤塚さんと電話で話をした。釣り場への行き帰りの車の中で、お互いの息が合って、会話を落ち着いて楽しめるかどうかは、釣り友だちの大事な要素だ。藤塚さんといっしょに行く車の中は楽しい。で、電話で話しているうちに、「来月あたり、どこかの管理釣り場へご一緒しましょう」ということになった。(こういうパターンが実は多い)

釣り場はどこにしようか思案中である。どうせならミニお茶会っぽくしようかなとも思い始めています。11月の土曜日でどうでしょう。(こういうパターンが実は多い)

86号の記事から。掲載時「インパクトある顔」と話題になった。