映画「風立ちぬ」を観てのひとこと感想。

菜穂子はいらんだろ。

宮崎駿氏が本当に描きたかった堀辰雄は「麦藁帽子」。

一行目を読めば誰にでも分かる。

「風立ちぬ」や「菜穂子」のイメージを持ってきたのは、明らかに偽装。

菜穂子が一人で山の病院へ戻るところで「ゾウの墓場」を想起して吹いた。

ご都合主義のお化けみたいな126分。

「サバの骨」に「きて(はあと)」。

観て一晩たって、むかむか度がどんどん濃くなってくるのは、それだけよくできていたということ。

・・・

追記

宮崎駿は菜穂子に「来て(はあと)」と言わせ、主人公のオタク青年を逆強姦させている。宮崎駿は20代の頃からナウシカとやりたいとずっと思っていて、しかし自分からは手を出せないので、最後の作品で女の方から無理やりやってもらって自慰を完結させた、という文脈でわたしはとらえていた。雑誌『KAMINOGE』vol.25のインタビューで鈴木プロデューサーがこのシーンをとりあげ、「宮崎駿は汚い。自分を全肯定してくれる都合のいい女なんていない。」と喝破していたのを読んで、膝を打った。