『文豪たちの釣旅』(大岡玲著)
・『文豪たちの釣旅』著者の大岡玲さんが、NHKの「ラジオ深夜便」に四夜連続で出演します。第一夜は10月22日午後11時台から放送。
〔ないとエッセー〕
第一夜 10月22日夜11時20分から
文豪たちと歩く釣りの旅(1)
作家 大岡 玲
子どものころから釣り好きだったという作家の大岡玲さんは、文豪たちと釣りとの関わりに注目してきました。利根川のすずき釣りに固執した幸田露伴、釣り好きがペンネームにも表れている井伏鱒二、20代のころ浦安に暮らし、その地を舞台に「青べか物語」を発表した山本周五郎、作品に船宿や魚の描写が多い池波正太郎など、文豪たちが描く釣りの世界に大岡さんは魅せられていったと言います。
大岡さんは、実際に作品の舞台や文豪たちが釣りをした場所を訪れ、その地で自ら釣りも体験し、この夏、一冊の本にまとめました。そこには、文豪たちが愛した日本の山や海、川辺の風景や新鮮な海の幸があふれています。
番組では、作品の一節なども引用しながら、文豪と釣りにまつわるエピソードを具体的に紹介し、釣りを通して見える文豪たちの素顔の魅力についてもお話しいただきます。