環境省 「平成24年度水生生物放射性物質モニタリング調査結果(夏期)」発表。さらっと書いてある4300ベクレル/kg(!)の魚はなんだろうと思ってpdfを開いたら、真野ダムのコクチバスだった。
魚食魚にセシウムが濃縮移行していくのは『淡水魚の放射能』の記載通り。生物濃縮の典型。おそろしい。
枯れ葉は水生昆虫に食べられる。水生昆虫は魚に食べられる。フライフィッシャーは水生昆虫の生態を観察し、わざわざそれを模した毛バリをつくって魚を釣る。ときどき食べる。
自然のサイクルのあらゆるすべてに放射性物質は入りこむ。枯れ葉にも虫にも魚にも人間にも。まさにガン細胞のように侵入し、やがて母体を破壊する。
美しく尊い自然のなかに身を置いて、自らも自然の一部であることに喜びを見いだす釣り人と、自然の営みを分断する原発は相いれない。「基準値以下だから食べても大丈夫」とか、そういう次元のお話とはまた別なのです。
これ去年の7月に書いたことば。何度でも言うよ。