いろいろな色彩と形状をもつフライ(毛バリ)を自分でつくるフライタイイングは、その工作という行為自体が面白い。釣りをしない人も子どもも、最初は夢中になる。ただ机上で任意の形をつくるだけの工作には、そのうち飽きてしまう人もいる。
毛バリは魚釣りの道具だ。自分のつくる毛バリと魚と自然とを紐づけて、はじめてフライタイイング本来の面白さがわきあがってくる。部屋と釣り場を行ったり来たりの、楽しいフライフィッシングの沼が始まる。
以前本欄で紹介した〈フライフィッシングの会〉さんが、関東近辺の釣り場でよく見かける水生昆虫について、釣りの現場と水生昆虫とフライタイイングをセットにした、フライタイイングの動画を制作して公開しはじめた。随時追加予定。第一回はみんな大好き、イブニングライズの救世主、ヒゲナガカワトビケラだ。
これなら自分の工作が何を意味しているのかよーく分る。タイイングの手順も詳細もコツもとても分りやすい。前から言っていることだが、フライキャスティングとフライタイイングについては、雑誌や書籍で語るのもいいが、今の時代は動画と関連させれば四の五の言わずに一発で伝わる。
「海フライの本3」のややこしいキャスティングやリトリーブ、アンビリーバブルな釣りの実際を「ちゅうまんの夢屋 YUMEYA」チャンネルでフォローするのなんか、その典型例だと思う。動画が分りやすいからと言って、動画だけでは分らないのがミソである。
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弊社は地球にやさしいをモットーに、ヒトモノカネを常にギリギリで回しているため、雑誌発売前のご予約の様子でギリギリの部数を印刷して売り切れたらごめんなさいという、ギリギリ・プリント・システム(G.P.S.)を採用しています。できれば [フライの雑誌-直送便]あるいは、お近くの販売店さん・ネット書店さんへご予約をお願いします。
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