おかげさまで本が出たので、昨日は優雅にフライタイイングなどして半日過ごした。本が出るってうれしい。
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○キャッチ・アンド・リリース(C&R)は魚の保護のためのものではありません。保護したいなら釣らないのが一番です。釣り人としてはどうしても魚を釣りたいから、C&Rや持ち帰り制限(バッグリミット)といった規制も自主規制的な意味で我慢しようか、といったところです。全国にたくさんできた「C&R区間」の全てが「持ち帰りゼロ」にするべき釣り場かどうかは疑問です。本来ならそれぞれの釣り場の状況に合わせた多様なレギュレーションがある方が、自由で楽しい釣りができるはずと思います。
第63号(2003年)の読者通信欄に自分が書いたC&Rについてのコメント。基本的には今の考えと同じ。言っている内容は間違ってないけど、当時書いたC&R関連の自分の記事を読み返すと、書き手の未熟ゆえの生硬さがありました。そのへんの反省を10数年ぶりに総括して117号に書きました。
いま日本のマス釣り場をとりまく釣り人側の情況は、ずいぶん変わっています。第117号の特集でも明らかになりました。螺旋階段のように行きつ戻りつ、総体としてよい方向へ向かっていると思います。
芦澤一洋さんが本誌第4号に書いてくださったリリースについての文章「アーネスト・ヘミングウェイの文学作品中にみる鱒の取り扱い方について」は、リリースに限らず、釣りに対するときの自分の考えのスタンスの根幹になっています。みんなに読んでほしいです。
第4号は品切です。第117号で紹介しました。
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あ、高価なタングステンビーズ(極小)を中身の詰まった巨大なゴミ箱へ1個落とした。
たしかにポトッと音がした。
どうする?
▷うぐぅ、と変な声を出す。
▷音聞かなかったことにする。
▶ゴミ箱ひっくり返して探すに決まっとるがな。
選択の余地ないです。

渓流盛期に突入、全国各地でマシュマロ・スタイルが大爆発中。かなりとんでもない52㎝ヤマメの報告はこちら。動画もあります。人間重機Uさんも東北まで出張って黒いM&Eでずいぶん釣ったよとのこと。「これからはマシュマロの時代でしょう」と言っています。
オホーツクの男に遠隔操作で教わりながらマシュマロO.S.P.をタイイング。これきっと釣れる。妄想ですが。ヘッドがでかいのは無視。
マシュマロの尻を結んだスレッドやストレッチボディを意図的にちょっと残すと、そこ目がけて魚が食ってくる気がする。妄想ですが。
なのでマシュマロを作るときにナイロンは個人的に使いません。そこだけ硬くて口当たりが良くないんじゃないかと。微妙にゴリッとして吐き出されるかなって。妄想ですが。
フライフィッシングはぜんぶ妄想。だから面白い。

〝特集「リリース釣り場」では、全国自然河川のリリース釣り場フォトカタログやリスト&マップ、読者が利用しているリリース釣り場の実態と本音など、注目の内容がギッシリ詰まっています。〟上州屋八王子店さんに紹介していただきました。

28日の八王子店さん巻き場フライデーへ行ったら、予約してくださっていた『オイカワ/カワムツのフライフィッシング ハンドブック』の追加分がまだありました。店頭在庫で終了です。
黒石真宏さんの単行本新刊『オールド・ワークス』の前半部は、小誌のシングル号台の連載記事を再掲してくださった。1980年代のフライフィッシングの雰囲気が好きな方は必読でしょう。ええ、もちろんわたしも大好きです。『海フライの本3』の中馬達雄さんも大興奮。

フライの雑誌 117(2019夏号)|特集◎リリース釣り場 最新事情と新しい風|全国 自然河川のリリース釣り場 フォトカタログ 全国リリース釣り場の実態と本音 釣った魚の放し方 冬でも釣れる渓流釣り場 | 島崎憲司郎さんのハヤ釣りin桐生川
6月30日発行


「ムーン・ベアも月を見ている クマを知る、クマから学ぶ 現代クマ学最前線」


