阿佐ヶ谷、黄色い高円寺

高円寺へ行く前、このたび店内営業を再開した阿佐ヶ谷bnei coffeeさんへ。同じ豆でもやっぱりお店でいただくほうが断然おいしい。当たり前だけど。イルガチェフェ・ナチュラルとダークチェリーのケーキ。

夜は高円寺ペリカン時代さんで真柄慎一氏と荻原魚雷さんと。

楽しい時間の帰り際、著書『黄色いやづ』にサインを求められた真柄氏。太い黒マジックを手に持ち、本の見返しに〈ペンギン…〉と書き始めて、皆さんから「違うよ」。

すみません、と謝って二重線で消し、次に〈ペリンカ…〉と書いて、「それも違う」。また二重線で消すという大失態。ばかうけしていた。

お店を出て中央線のガード下を歩きながら、「ペンギンはともかく、ペリンカはすごかったね。」というと、「すいません、酔っ払ったっす。」。

朝日のあたる男は、最後に全部持っていく。

そのサイン本がお店にあります。

魚雷さんが「『黄色いやづ』は英語に翻訳してもぜったい面白いです。世界文学としての価値があります。50年後くらいに評価されるかも。」と言ってくださった。50年後か。それもいいな。

自分は覚えてないが、数年前「仕事が忙しくて次号は書けないっす。」と真柄慎一さんが泣きついてきた時、「仕事なんか関係ないよ。書いて。」とわたしは言い放ったらしい。人非人。

でもあの時にがんばって書いたから、今年『黄色いやづ』は生まれた。今夜皆さんに面白かった、と言ってもらえた。仕事では得られない喜びを得た。よかったね。やっぱり非道か。

一人出版社は、売れないと分かっている本でも出せるのがいいんでしょ、って言われた。そんなわけない。毎回100万部売りたい、売れるはずと思ってつくってる。ちょっと計算間違えちゃうだけで。

bneiさんのデミ。自分の人生に街はなくてもいいけど、お店はあってほしい。知っているお店へ一人で行って、お店を出て街を歩き始めるときの、なんとなしの寂しさは、釣りの帰り道に似ている。

ザ・フーのロジャー・ダルトリーさん、ご自身が経営するマスの管理釣り場で、新たに地ビールを提供しようと計画したところ、「うるさそう」「救命胴着を用意して」「酔っ払いのおじさんが集まりそう」など、ご近所さんから文句を言われた。 というニュース。

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(2021年10月15日発行)
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※少部数です。ご予約注文をおすすめします。
※Amazonなど各書店・ネット書店でも扱われます。ネット書店経由での発送は10月下旬からになります。

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シンプル&爽快 サーモンから渓流、オイカワまで|アリ・ハート氏の仕事 Ari ‘t Hart 1391-2021|フライフィッシング・ウルトラクイズ!
『フライの雑誌』第123号
10月15日発行
ISBN978-4-939003-87-5

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真柄慎一さんのデビュー作 朝日のあたる川 赤貧にっぽん釣りの旅二万三千キロ
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春はガガンボ号 ガガンボは裏切らない。 頼れる一本の効きどこ、使いどこ

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