先日、バイク屋さんを覗いたら、若者の店員さんに声かけられて、
「リターンっすか?」
聞かれた。内心多少憤然としたが、
ええ、そうっす。いちおう中免もってるんで、また単車乗ろうかと思ってるっす。ちょっとバイク見ていいっすか。
「どうぞどうぞ、見ていってください。リターン・ライダーさん多いっすよ。」
さて、フライフィッシングにも〝リターン・フライフィッシャー〟さんが増えていることを、最近とみに実感します。
世代は、だいたい映画「ア・リバー・ランズ・スルー・イット」(1992)を観て、フライフィッシングの道具を買った層の前後。現在の年齢でいえば、40代後半から50代でしょうか。
勝手に想像するに、仕事が忙しくて、とか家族環境の変化で、といった種々の理由で、なんとなしにフライフィッシングから離れた。10年、20年たてば個人的な事情も変わります。今、またフライフィッシングやろうかな、と思いたつのは、疫病ばやりの昨今の世相と関係あるのかもしれません。
人生経験を重ねるとともに、いろんな遊び方があるのがフライフィッシング。リバラン観た30年前とは、行きたい釣り場も、フライフィッシングへの興味の中身も少しちがっているはずです。
あれから30年、またいちから楽しめます。
『フライの雑誌』第124号は、待ちに待った春、ココロもカラダも自由な「春の号」です。
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