都下某本流を探釣。なかなかの秘境。のわりに魚影なし。敗色濃厚となりボウズ逃れでマシュマロに結び替えて一投め。これだもんなあ。マシュマロに頼りたくなる気持ち分かって、内田さん。
清水さんの発言、「マシュマロは一発で魚を引っ張り出す力が強いよね」に納得。シマザキフライに共通。疑似餌は魚にじっくり観察してもらうものじゃない。魚がろくに見もせず思わず喰っちゃうのがよく釣れるフライ。魚にフライをねちねち批評されたらたまらない。
「ウイングが少々寝てますな。」
「脚も1本足りませんよ。」
「リビングが不正確です。」
「ハックルも長すぎかと。」
「ぴょんって一本毛が出てる。」
「なんと代替えマテリアルですよ。」
「我らをなめてますね。」
「こんなの食べるのやめときましょう。」
「そうしましょう。プイ。」
「出直してきたまえ。プイ。」
とかさ。
見るまえに喰え、と大江健三郎氏も言っている。
品切れの「第118号マシュマロ特集」、ちょっとだけ出てきました。
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〝詳しい人に詳しい〟のは編集者にも必要な能力だと思った。俺たぶん、フライフィッシングの極めて細分化された各ジャンルの枝葉末節の、詳しい人に詳しい。あるいは詳しい人にたどり着ける。
マイナーなフライフィッシングの雑誌作ることくらいにしか役に立たない特殊すぎる特殊能力。どうなの。
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釣り竿持って遁走する人を応援します。
おかげさまで売れています。『フライの雑誌』第124号は、待ちに待った春、ココロもカラダも自由な「春の号」です。