安定の忍野のはずが

山梨方面で2時間だけ空き時間があった。河口湖のバスにしようか、秘密の小渓流にしようか、地獄の川で獄吏と闘うか、本栖湖もこの季節じつは釣れるんだよね、と悩んだ結果、安定の忍野に決定。

15時すぎにホテル前、あらため忍者前に立つと、寒い。気温15度しかない。虫飛んでない。今季はよい評判を聞いていたのにな。忍野不安定。

ハッチがなくて、時折ライズはあるも超散発、何が何だかわからない状態。あ、いまウソつきました。ハッチとライズがあっても、何が何だか分かりません。すません。

そんな午後はネバーシンクスケーターとマシュマロで。

この竿は、「フライの雑誌」第102号巻末ポスターで島崎憲司郎さんが対岸までまっすぐ電線状のラインをのばしている、矢竹、8フィート、4番の俺の竿。俺の竿、こんなにいい竿だったんだ! ってびっくらこいた。なんで持ち主より上手に投げるかなあ。羽舟竿は釣れる竿。

この魚を釣ったあと、常連風オジサンが黙ってわたしのすぐ上流側へ入った。ロールキャストで流れの向こう側を狙うのはいいけど、下流へラインを流してくるので閉口した。そこ釣ってるの分かるでしょうに。わざとやってんのかな。マナー悪いね。ちなみにわたしがいなくなったらソッコーでわたしの場所に入ってた。ああいうフライマンにはなりたくないなと思いました。

あのね、なんども言うけど「スパイダー・パターン」って「蜘蛛」じゃないです。川野信之さんの大労作にして大名著『フライフィッシング用語辞典』をご高覧ください、そこの業界の人。

不安定な忍野でも安定のマシュマロ。すません。ハックルはCDC。

足元のバンクや草にたびたびフライが引っかかる。外すために水際に降りると魚を沈める。フライ回収棒が働いてくれました。

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