七輪会発祥の地で人工産卵場造り2022

毎年恒例、秩父漁協のウチダさんの手伝いでヤマメ、イワナの人工産卵場造成。いい感じにできた。たくさんタマゴを産んでください。

現地着。あれ、もうできてんじゃん。内田さん曰く、「ああ、先週一人で作ったんだ。」とのこと。うわあ。うちら何しにきたの。っていうか、じつはこれは毎年いつものこと。内田さんの造成作業を手伝うっていうより、地元の内田さんがぜんぶ段取りを組んでくれてあるところへ、うちらが行って、こちょこちょとひっかくくらい、というのが内実。


「まあせっかくだし、あそこにもう一個作るか。」ということになった。ああよかった。ちなみに手前の水路は増水時対策で内田さんが一人で作ったもの。すげえ。今年初の試みですって。すげえ。


世の中のよしなしごとをペチャクチャと喋りながら。楽しいよ。


渓流魚の人工産卵場は中村智幸さんが開発した基本型を、全国の現場で状況に合わせてブラッシュアップして、もうすぐ20年って感じ。増殖効果体感してます。くわしくは「イワナをもっと増やしたい!」に書いてあります。

最後に撒く礫は親指の先くらいが最適。特にヤマメの場合は小さい方が良くて、この写真だと大きいくらい。作業で疲れてくると(まあこれくらいでいいか)と基準が甘くなりがち。


川底を掘って大石を取り除いてカケアガリを作って礫を集めてばらまく。そうこうしているうちに親魚が(まだかいな)っていう感じで遡ってきたりするのも楽しい。


たくさんタマゴを産んでください。


ちょっと下流に、自然にできたいい感じの流れがあった。たぶんここでも産卵するはず。人工産卵場と言うとなんだか善行のような気がするけれど、しょせんは人工。人間が手を加えないで自然の流れで魚が勝手に産卵してくれるなら、それがいちばんなのは当たり前。

重機で掘ってよそから購入した礫を撒くなんてのは考えどころですよね、と「イワナをもっと増やしたい!」にも書いてある。

じつは人工産卵場は造成後のメンテナンスが一番大切。「ああ、おれが明日も見にくるからよ。来週はもう一箇所作るかな。」と内田さん。すげえ。ピューッと、結構いい型のヤマメが上流へ走っていった。来年もやるべ。

じつはこの場所は2011年、七輪会発祥の地でもありました。


一仕事終えた安藤さんが徘徊し始めた。おじいちゃん、どこへ行くの? だいじょうぶ?

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