フライフィッシングは本当はカッコいいんです。

先週行った養沢に限らず、ここ数年はルアーでもフライでもテンカラでも、各地で若い世代の釣り人の姿を見かける。彼ら彼女らの格好を観察すると、おおむねフィッシングベストは着ないでヒップバッグとか小さなショルダーとか。夏場ならアウトドアっぽいスカートみたいな短パンに、スパッツ(っていうの?)を組み合わせて軽快だ。

そこいくと昔ながらの古手のフライマンときたら、フライベストは重ければ重いほどいいなどとのたまい、夏でも冬でも両肩へずっしりと食い込ませて、えっちらおっちら亀仙人のように移動する。スパッツ(?)をわたしが履いたらももひき確定。

フライベストを着るのが「いかにもです。」っぽくて恥ずかしい、という一部の若者からの声は、じつはずっと前から本誌編集部は知っていた。しかし第110号の特集は〈ベストなベスト〉だ。そう、知らないことにして自分の趣味に走ったのだ。orz

1980年代初頭、フライフィッシングがカッコいい、おしゃれだと思って、フライフィッシングに憧れた当時の若者は多いはずだ(俺も)。なのに、ふと気づくといつのまにかフライフィッシングが、口うるさいおじいさんたちのシブすぎる趣味になりかけている。それはよくない。断じて認められない。

最新号の「フライフィッシャー」誌さんの特集は、「フライフィッシングの格好」。出てくるファッションリーダー(?)の人々が、意識高い系の感じでキラキラとまぶしい。ゴテゴテしたフライベストなんぞはほぼ着ていない。ビンテージっぽさを漂わせた今風のおしゃれベストなら着ている。あまりモノが入らなそうだが、なるほどそういうことか。

フライフィッシングはこだわりの釣りなのに、なんでファッションにはこだわらないの? というファッション業界の方からの問いかけは面白い。いや、皆さんこだわってないわけじゃないと思うんですけどね。鳥打帽とか。

記事に書いてあった通り、似合う、似合わないは、個々人が勝手に思い込むことだ。カッコいい、カッコ悪いも同じだろう。ただしつこいようだが、口うるさいおじいさんには見た目だけでもなりたくない。

フライフィッシングは本当はカッコいいんです。

最新号の「フライフィッシャー」誌さん。新機軸のファッション特集に人物をたくさん出して広告を絡め、スウィングの釣りの解説を微修正しつつ広告を絡め、UVレジン特集は最初から広告ありきの企画だ。商業誌の定番を踏まえながら、斬新な印象を与え、広告込みで情報量はたっぷり。表紙も素敵。さすがです。

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目の前にシカの鼻息(樋口明雄著)
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