秋真っ盛りの奥多摩で

「フライの雑誌」の長い読者さんはご存知のように、弊誌は創刊当初から(なんなら創刊以前から)、奥多摩川(多摩川上流部、日向和田あたりから白丸ダム下までの区間)の釣り場を、たびたび誌面で取り上げてきました。

素晴らしいよね、じゃなくて、「こんなにポテンシャルの高い川なんだから、釣り場としてもう少しなんとかならないんですかねえ。」的な扱いでした。どちらかというと。管轄している奥多摩漁協さんには、先代の創刊編集長と一緒に何度も何度も何度もうかがいました。

トラウト・フォーラムさんの活動と一緒になって放流量を自主調査したり、解禁日の早朝に事務所に行ったり、東京都の水産課担当者さんまで引っ張り出したりして、それらを誌面で記事にして世の中に問いかけました。すべては奥多摩への愛でした。でも少々ストーカーじみてたかもしんない、どちらかというと。

いちばん頻繁に奥多摩漁協さんに伺ったのは、2000年代初頭かと思います。それまで解禁日だけ成魚バケツ放流で終了だったのが、その後の数年で変化がありました。現在は分散放流になり、秋放流も加わりました。いろんな人の努力と条件が積み重ねられた結果です。時代からの要請もあったのだと思います。

実はいまも、多摩川上流部の魚の生息環境は良くなっていません。むしろ、さらに石は少なくなって、全域が砂で埋まっています。

いい釣り場を作りたいという願いで、人間ができることって、限られているんです。いい魚を増やすなら、川そのものをよくすればいい。そんなあたりまえのことを知るために、奥多摩に通いつめていたあの頃の時間と手間と汗は必要だったと、いまは思います。

昨日、御岳の奥多摩フィッシングセンターへ行ってきました(たぶん20年ぶりくらい)。

フライフィッシングのできるエリアは、前よりだいぶ広くなりました。受付と場内管理の職員さんは、なにしろ昔はギロッて睨まれて、(なにしにきたコラ。)くらいの激辛塩対応でしたけど、ふつうに気持ちのいい対応でした。〝いらっしゃいませ〟とにこやかに言ってもらえて、それだけでうれしくなりました。

釣りの方は、一時はドライでバンバン。

よき。

この竿は最近またよく使います。やっぱいいなあ、って。

3番で届く範囲のロングキャストの先で「ドバッ」と出る。

縦巻きハックルのマシュマロ。養殖ニジマスにシナモン色が効く理由はあまり考えたくない。

シマザキ式フェザントテールニンフ 。11.27のイベントでみんなの師匠が巻いてくれると思います。

川が広いとそれだけで気持ちよす。

13時から14時はでかマシュマロのドライでバンバン。

下流部からのぞむ全景。

2023オリジナル・カレンダー制作中です。直送便の皆様には第126号に同梱してお贈りします。

11.27(日)のイベントで、当日弊社の出版物をお買い上げいただいた方に、おかげさまで好評のダイジェスト版「第96号 ただ一本の竹竿3」か、「第116号 小さいフライとその釣り」のいずれかをプレゼントします。その場でお好きな方を選んでください。

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 『フライの雑誌』の新しい号が出るごとにお手元へ直送します。差し込みの読者ハガキ(料金受け取り人払い)、お電話(042-843-0667)、ファクス(042-843-0668)、インターネットで受け付けます。 

フライの雑誌 125(2022夏秋号)
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フライの雑誌』第124号

桜鱒の棲む川―サクラマスよ、故郷の川をのぼれ! (水口憲哉2010)

目の前にシカの鼻息(樋口明雄著)
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