つるかめ算で挫折して算数は小学校中退です。
以来、理数系とは無縁だからというわけでもないが、釣り雑誌(うち)でバイトするまで、釣りと水産とのつながりを全く意識したことがなかった。魚を作る、利用する、というような言い方にはいまだに躊躇がある。資源としての価値より、勝手な浪漫を魚に求めている。
現代人は魚に限らず、他の生き物を取って作って殺して食べて、我が身を生き永らえさせている。糸の先に魚をハリで引っ掛けて命をもて遊んで、そうしないと生きていけないんだと、開き直る者すらいる。
そこら辺の、人間と他の生き物との不条理な必然関係は、釣り雑誌のテーマとしては面白い。いんちき文系の妄想ノリで、いくらでも拡げられる。
結局、何が言いたいかって言うと、寄稿者の皆さんは「フライの雑誌」の原稿には一行でも数式入れてこないでね、ってこと。編集部が分からないから。できれば図表もかんべんしてほしい。
ところで、3.5の東京マラソンの一般ランナーが都庁前へ大量に集まって、ゴミをぽんぽん捨てたり、植え込みで盛大に立ち小水している動画を見た。一瞬、(マラソンランナーって皆こうなのか。いやだなー。)と感じてしまった。釣り人はマナー悪い、あいつらサイテーだから追い出せ、と同じ心の動きだ。反省。
当たり前だけど、マラソン参加者だからどうこう、釣り人だからどうこうではなくて、ゴミをぽんぽん捨てたり、植え込みで立ち小水する行為は、誰がやってもダメなのです。属性で一緒くたにするのはファシズムそのもの。
そんなこんなで、各地の渓流がぼこぼこと解禁してきて、ハッチだライズだヒットだの情報にはこと欠かない。が、締切り前の編集者には、だから何なのという感じ。入稿が終わったらすぐ行きたい川が少なくとも3本ある。
FM桐生「You’ve got Kiryu!」2023年3月6日
ゲスト:フライタイヤー フライフック・デザイナー 島崎憲司郎さん
「5万バズりの動画と目玉焼き、シマザキフライズはなぜ遅れているのか」
(パーソナリティ 小林隆子さん)https://t.co/Cu40rkgL1q— 堀内正徳 (@jiroasakawa) March 7, 2023
動画の中で『フライの雑誌』122号が紹介されています。
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