話題のドキュメンタリー映画『ミルクの中のイワナ』。監督さんによると、弊社刊『イワナをもっと増やしたい!』をきっかけに撮影企画が始まったとのこと。版元としてこんなにうれしいことはありません。
なんといっても、全編美しい映像美に惹きこまれます。私たちはふだん釣り人として目の色を変えてイワナを追いかけているわけですが、イワナがこんなにも愛らしく、気高く、誇りに満ちた生き物だったことを、改めて思い知らされました。
そして、イワナがイワナとしてこれからも地球上で生きていくために尽力している、各界の関係者の皆さんの情熱がスクリーンから溢れでている様に、圧倒されました。
作中でも重ねて言及されているように、生き物は、宝物のように壇上高く飾っておくだけでは守れません。私たちが人間である以上、人間との関わりの中で相手を知ることが、相手の存在を尊重することにつながります。
周辺環境を観察して、適切な距離感を測りつつ、もう一歩踏み込む。そして得た知見を人間社会へフィードバックする。釣り人にはそれが可能です。
イワナが暮らせる未来なら、人間も暮らせるはずです。
多くの方に観ていただきたい作品です。
本作品の監修、出演して頂いた中村智幸さんの著作『イワナをもっと増やしたい!』がきっかけでドキュメンタリー映画を撮ることになった重要な1冊です。https://t.co/4da19gkZm7 https://t.co/mJnoBw0ivl
— 映画『ミルクの中のイワナ』公式 (@trout_inthemilk) May 9, 2023
地球上で最も多様な脊椎動物であるイワナ。
彼らを追う中で見えてきたのは、この国が抱えてきた、古くて新しい問題だった――深山幽谷に息づく魚・イワナ。その生態はいまだに謎が多く、神秘の魚としてこれまで多くの人々を魅了してきた。そんなイワナを取り巻く生態系が、いま危機に直面している。養殖や放流、人工ダムや堰堤といった人間の行ってきた活動と自然をめぐる様々なジレンマと苦難。SDGsが声高に叫ばれる昨今、テクノロジーと自然環境保全、科学と文化、地域と共に「自然のコモンズ」とは何かを探るサイエンスドキュメンタリー。
(公式サイトから)
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フライの雑誌 124号大特集 3、4、5月は春祭り
北海道から沖縄まで、
毎年楽しみな春の釣りと、
その時使うフライ
ずっと春だったらいいのに!