マッチ・ザ・ハッチなどというと、いかにも科学的な感じがするけれど、早い話が一種の便乗犯まがいのことをやっているわけなので、変に舞い上がらないようにしたい。それに…大きな声では言えないが、釣りというのは生き物に色々とダメージを与える要素を拭い切れない泣きどころもある。偉そうなことを吹聴すると、とんだ薮蛇にもなりかねませんゼ。もっとも、人間が生きていること自体、誰しもその辺は払拭できないわけだが。キャッチ&リリースも残念ながら免罪符にはならない。魚に言わせれば連続暴行魔と大差なかろう。科学的というフレーズがお好みなら〈科学的犯罪〉とでも言えばピタリである。」
『水生昆虫アルバム A FLY FISHER’S VIEW』14-15P
島崎憲司郎
1997
島崎憲司郎(Kenshiro Shimazaki)さん著・写真・イラストレーションによる、現代の古典『水生昆虫アルバム A FLY FISHER’S VIEW』(初版1997年、3刷、新装版2005年)のフレーズを紹介しています。
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フライの雑誌-第128号
特集◎バラシの研究
もう水辺で泣かないために
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特集◎釣れるスウィング
シンプル&爽快 サーモンから渓流、オイカワまで|アリ・ハート氏の仕事 Ari ‘t Hart 1391-2021|フライフィッシング・ウルトラクイズ!
『フライの雑誌』第123号
10月15日発行
ISBN978-4-939003-87-5