書原さんつつじヶ丘店が来年1月14日で閉店とのこと。阿佐ヶ谷、調布、高幡不動、自分が暮らしてきた町にはいつも書原があった。平棚も差し棚も、意思が伝わる選書を楽しめる書店さんだった。そんな書店はそうそうない。ここが最後の書原だ。
昨日、京王線で40分揺られて、つつじヶ丘店さんへ本を買いに行った。3冊買った。そのうち一冊は『街道をゆく オホーツク街道』(朝日文庫)。べつに今ここで買わなくてもいい、「街道をゆく」だし。
でも棚の前をうろうろしている時、ふと目についてページをパラパラしたら「モヨロ貝塚」とか「モヨロ人」の文字があった。迷わずそのままお買い上げした。去年モヨロ貝塚館へ行って面白かったので。こういう偶然で必然の出会いが本屋の喜びだ。
それはそれとして、おれもついに司馬遼太郎買う年齢になったのか、としばし差別的感慨に耽る。
司馬遼太郎をおなかの前のカバンの中に携えて、中央線から総武線で、水道橋駅へ移動した。全日本プロレスの世界最強タッグ決定リーグ戦2023、最終日の観戦である。
かつて諏訪魔選手が観客の野次に怒って客席へマイクを投げ込むような時代があった。それが今や、老若男女の幅広いファン層で平日の後楽園を満員にする全日本プロレス。その経過に立ち会ってきた幸せを噛みしめた。
いまの諏訪魔選手はとてもいい。ブードゥー時代は無理があった。どう見たって諏訪魔選手は根がいい人なんだから。
勝った負けたで一喜一憂するその先にプロレス観戦の醍醐味がある。釣れた釣れたで満足しないフライフィッシングと似ている。もう少し考えていずれまとめたい。
阿佐ヶ谷、調布、高幡不動、自分が暮らしてきた町には書原があって、ここが最後の書原だった。楽しめる書店さんだった。 https://t.co/6V6XPTpcEw
— 堀内正徳 (@jiroasakawa) December 5, 2023
フライの雑誌 124号大特集 3、4、5月は春祭り
北海道から沖縄まで、
毎年楽しみな春の釣りと、
その時使うフライ
ずっと春だったらいいのに!