世の中は変わりながら動く。動きながら変わる。生物多様性に関するマスコミ報道について逐次コメントしても無為なのはよく分かっている。でも議論は諦めない。
富士「本栖湖」で大型外来魚「レイクトラウト」繁殖、ヒメマスが食い荒らされ解禁見送り…駆除へ調査
(2024/10/24 15:00 讀賣新聞)
本栖湖のレイクトラウトを殺してヒメマスを保護するのは生物多様性とはまったく関係ない。ただの湖の利用の話。
在来種/外来種の認知と、双方をどの領域まで是認するかを決めるのは人間。「求める自然が人によって異なり、と同時に人によって求め得る自然も異なっている」。50年近く前の「外来生物と純血主義について考える」(雑誌「アニマ」掲載 水口1976)の文意が何巡もした末に見えてくる。
クニマスは田沢湖で人間に殺された。人間から忘れられ、放っておかれることで、西湖で生き抜いた。しかし西湖のクニマスを保護するのは生物多様性とは関係ない。1940年に田沢湖を死の湖にしたのは戦争のための国策による。生物多様性を進めるには戦争反対の認識に立つべき。
色んな種類の生き物がいるべき場所へたくさんいて、身近でそれらを釣ったり捕ったり食べたり遊んだりしたい。もっとも大切でささやかな望みだ。それを叶えるには戦争してたら無理だ。
いま世界中を見ても同じように思う。戦争地域の子供たちに生き物と遊べる日常を提供してあげたい。
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