「クロスオーストリッチ」がキャナルさんの扱っている商品名だと思っている方がいますが、もとは島崎憲司郎さんシマザキフライズの中の一つのパターン名です。
巻くのが簡単でよく釣れると人気が出たために、キャナルさんがクロスオーストリッチを巻くのに適したオーストリッチを選んで、同名でパッケージしたのが真相です。クロスオーストリッチの初出は、「フライの雑誌」第89、90号(2010)です。
キャナルさんはあらかじめ「クロスオーストリッチ」を商品名にする使用許可を、オリジネーターの島崎憲司郎さんからもらっています。そこらへんはきっちりしています。釣り業界には仁義にいいかげんなところが多いのですが、キャナルさんはさすがです。そこで快諾した憲司郎さんもさすがだと思います。固有名詞が一般名詞に昇華した瞬間です。
クロスオーストリッチは、とくに冬の管理釣り場、リリース釣り場などでは絶大な効力を発揮します。フリューが長めのオーストリッチを選んでください。キャナルさんの「クロスオーストリッチ」を使って巻いても、もちろんよく釣れます。
魚が減った、漁業は大変だ、水産業の先行きはない、と言われている。これは間違っている。全国の元気な漁村には元気な理由(わけ)がある。
『元気な漁村 海を守り、にぎやかに暮らす』(水口憲哉)【2025年1月】
特集1◎新しい釣り Try New Things 世界を広げる。脱マンネリズム。|特集2◎シマザキフライズはどうなっているのか 島崎憲司郎|釣人専門官ってなぁに 日本釣り場論|釣るためのトラディショナル・スペイキャスト 総まとめ|水口憲哉 新刊『元気な漁村』